キミ、カオル。I【すとぷり】

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ミーティングを終えたあと百聞は一見にしかずと言うことでジェルくんのお仕事を覗くことになった。


さとみくんの部屋のベッドに2人で座る。


さとみくんの操作するパソコンにパッと映った映像にはホテルの一室。


そこでフリフリと手を振るジェルくん。


「カメラ位置バッチリ」


そうさとみくんが言うとジェルくんがOKサインを出す。


「ジェルのジャケットに入ってるペンに隠しカメラが仕込まれてんの」


映像の中ではジェルくんがネクタイをスルッと外して、ベッドに座る女性の元に歩いていく。


「あれが今回の依頼人の彼女さん？」


「そーそー」


ジェルくんが出かけてからわずか1時間。


「えっ、もう、ホテルに行くまでの仲に……？」


「ジェルは手回すのはやいからねー。Aもジェルには気をつけな」


そう言ってる間にジェルくんがベッドに腰掛ける。


「始まる……片時も目を離すなよ」


さとみくんの真剣な声に私も画面に集中する。


ジェルくんが優しく女性を押し倒して優しくキスをする。


徐々に深さを増していくキス。


「ジェルの口には今これが入ってる」


そう言ってさとみくんが渡してくれたのは薄い膜の中に液体が入った丸いボールだった。


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