【ハイキュー】私は全てキミ次第【菅原孝支】

〜19〜まだ名前は付けない　月島side ページ20

月島side



山「ツッキー行こう!!」






　次は移動教室だから


　普段は通らない3年の教室の


　廊下を歩いていた






山「あれ？」






　山口が何かに反応した


　別に興味ないけど






山「ツッキーあれって

　 清水先輩と当間さんだよね」


月「!!」






　ちゃんと前を見て歩いてなかったから


　二人がいるのに気づかなかった


　でも、なんであの二人


　別に関係性なんて・・・






『ﾀﾞｯ』


潔「えっ、当間さん!?」






　彼女は、いきなり走り出した


　その理由は僕にはわからなくて






山「えっ、ツッキー!?」






　それなのに、僕も何故だか


　彼女のあとを追いかけて


　いつの間にか走り出していた






月「ﾊｧ、ﾊｧ・・・」






　部活でさえ本気を出さないのに


　今、僕は全力疾走している






　なんでと訊かれたら


　僕はなんて答えるんだろ






月「見つけた・・・」






　曲がった角の先に彼女はいた


　僕と同様に息を切らしている


　もう授業までに時間がない


　迷ってる暇はなく、僕は声をかけた






月「どこ行くのさ」






　一瞬、僕の声に驚き


　キミは肩を震わせた


　ちゃんと立って向き合うのは


　それが初めてだった






『月島蛍・・・』


月「授業始まるけど」






　理由を訊かれたら


　きっと僕はこう答える






『なんでここにいるの』


月「キミが気になったから」






　この感情にまだ名前は付けない


　

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