妓夫太郎 恋文 ※まっしろくろすけ様リク ページ48
「なんだぁ?この紙の山はよぉぉ」
紙が積み重なっている机を見ながら妓夫太郎は言う
私は妓夫太郎の妹、堕姫ちゃんと同じく人間のフリをしながら遊郭で働き、表向きは荻本屋の花魁として過ごしているので部屋もある
夜になるとたまに妓夫太郎や堕姫ちゃんが窓から訪れて一緒に過ごすこともある
今日は妓夫太郎のみのようだ
「あぁ、それ?逢瀬に来てくれてる人からの恋文。」
「はぁ?恋文だぁ?」
恋文、と答えれば少し機嫌が悪くなり私を睨みつける
「いや、遊郭で働いていたらこの位日常茶飯事。」
「…それにしても恋文の量が多いんじゃねぇのかぁぁ?」
指を指し言われるが花魁だから仕方がない
「この街では女の美しさは武器で商品でもある。それなら上手く利用するしかない。私らは鬼だから食べなきゃいけないし、たまに稀血もいるから仲良くしておいて損は無いと思うんだよね」
一応、正論は言ったつもりだ
しかしそれでも妓夫太郎は拗ねたような顔をしている
一体何が気に入らないのか。
「まぁそろそろ放置しすぎてたし返答でも書こうかな」
紙と筆を用意し机に向かう
結構な量があるので時間が掛かりそうだ
そう思い早速書こうとした
しかし、書こうとしていた筆は後ろから妓夫太郎に取られ真っ二つに折れる
「え!?何してるの!?」
「うるせぇ」
そう言われた時には、頭の後ろに手を回されて噛み付くように口付けをしてきた
「んッ!?…ふっ…ぁ…」
いくら口付けは経験したことがあったとしても力強く噛み付く勢いでされると逃げられない
しかも、頭を押さえ付けられているのでされるがままである
流石に長すぎて苦しくもなってくるので、妓夫太郎の胸を叩き離すように合図する
それを確認した妓夫太郎はゆっくり口を離す。
「はっ…こんなん態々書く必要ないからなぁぁ!」
「でも、一応お客さんだし…」
「他のやつに取られるくらいならAは俺が買ってやるぞぉ?」
「え?」
思わず目を見開き、妓夫太郎を見る
「いつまでも花魁でいる訳にもいかねぇだろぉ?だったら俺が買って好きなようにするのもいいじゃねぇかぁ?」
妓夫太郎はニヤッと笑って言う
鬼であるから病気で死ぬ事もないし、歳も取らない
でも、態々買ってまで私が欲しいと思ってくれる気持ちがどうしよも無く嬉しかった
✳
(じゃあ早く妓夫太郎のものにして)
(そんなこと言うなら遠慮なく喰っちまうぞぉ?)
✳
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刹那 - 無一郎くんで、夢主が怪我して一ヶ月程度寝てたあと、起きた時の無一郎くんの反応見たいです! (2019年11月10日 9時) (レス) id: 49e82e1275 (このIDを非表示/違反報告)
ナギリ - 時透くんで激甘お願いします! (2019年9月11日 18時) (レス) id: 1c37b94b47 (このIDを非表示/違反報告)
戦国星光 - 苺大福さん» 分かりました!続編の其の肆の方で書かせていただきますね! (2019年7月23日 14時) (レス) id: a9364e4e28 (このIDを非表示/違反報告)
戦国星光 - 千陽さん» ありがとうございます!ゆっくりにはなっているんですが是非これからも読んでいってください! (2019年7月23日 14時) (レス) id: a9364e4e28 (このIDを非表示/違反報告)
苺大福(プロフ) - リク失礼します!不死川実弥で夢主が死んでしまう夢を見た。って言う話をお願いします!毎回楽しませていただかせています!更新頑張ってください! (2019年7月23日 11時) (レス) id: 99e8f5403a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=shiu220525
作成日時:2018年8月16日 23時