検索窓
今日:23 hit、昨日:22 hit、合計:569,221 hit

三十二 ページ35

「Aさん!」

「うわ!?って、義勇君か......私忘れ物した?」

「ち、違います!言い忘れてたことがあって」

「うん?どーんと言ってくれて良いよ?」


ぼふっと可愛らしい音を立てて私の背中にタックルを決めてきたのは、意外にも義勇君だった。言っていないことがあったらしく、歯切れが悪かった。

それでもゆっくりと待っていると、ほそぼそと話し始めてくれた。

下を向きながら、けど、聞こえるくらいの声量で喋る。


「__で、す」

「ごめん、聞こえなくて...もう一回」

「好きです!姉さんみたいにじゃなくて、い、異性として!...です」

「ブフッ」


二日連続で、告白をされ、戸惑った。

けど、それも真剣な目で、見つめられるとやっぱり本気と言うことが分かってしまって、無言の空間が続いた。


「き、嫌いじゃなかったの?」

「...蔦子姉さんみたいで、俺の手から離れていきそうだったんです。そんな辛い思いをするなら、突き放してしまおうと、して......

けど、辛くて辛くて...錆兎とかと喋っているのをみると、痛くて、痛くて...」


ポタポタと雫の滴る音が聞こえ、雨が降ったのかと思ったが、義勇君の目の下に雫が溜まっているのに気が付いた。
辛いことを思い出させてしまったのだろうか。

ギューッと抱き締める。

すりすりと私の体に頭を埋めてきて、「好きです」と呟いたのが聞こえた。


「ありがとう。待ってるね?鱗滝さんのところに戻りな」

「......はい」


頷いたのを見て、ぽんぽんと頭を撫でて、帰るように言った。
推しに好かれるとか...最高じゃん!!(現実逃避)






大正コソコソ話

竃門炭治郎
「どうして冨岡さんが来たのかは、錆兎さんが“行ってこい”と言ったかららしいぞ!

ちなみに、錆兎さんは冨岡さんの想いに気付いてるらしい!」

三十三→←三十一



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (333 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
680人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 水の呼吸 , 救済
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

るる - 錆兎がいいです!!! (5月26日 22時) (レス) id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
たぴ岡(プロフ) - 主さんの書き方がとても面白くて見てて楽しいです! (2020年1月4日 19時) (レス) id: dc2340447c (このIDを非表示/違反報告)
ログインしたい - 鷺宮雪沙さん» あっ、返信遅くなりました済みません...それただ出てきたものを適当に打っちゃったんですかね...?直しておきます、細かいところまで見てくれてありがとうこざいますぅぅ! (2019年9月9日 7時) (レス) id: 8fe8447a5f (このIDを非表示/違反報告)
鷺宮雪沙(プロフ) - 毎度楽しく萌えさせて頂いています。実は一つだけ疑問がありまして、36話の大人の色気のところの話で、夢主が「フェロモン」を「フォルモン」と言ったのはわざとでしょうか?わざとではないならフォルモンってホルモンみたいで面白いなって思っただけなのですが:-) (2019年8月31日 21時) (レス) id: 7959eb2ba0 (このIDを非表示/違反報告)
ログインしたい - 皆さんありがとうございます!ここから続編で募集しますので、私のコメントより後になると、増えませんのでご了承下さい! (2019年8月16日 14時) (レス) id: 8fe8447a5f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:明晰夢を毎回みたい! | 作成日時:2019年8月11日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。