久しぶりに祖母の家に帰ると鬼殺隊士が居た。【鬼滅の刃】

嫌いなモノ ページ17

皿洗いも終え、私は母が若い頃に使っていた部屋へ戻ることにした。

そこの部屋は誰も使っておらず。

昔のまま時が止まっているみたいだった。

買ってきた服をベッドに放り投げ横になる。

「疲れた…」

毎日このテンションだからとても疲れる。

とは言えこのテンションは生まれつきなのだ。

変えようと思っても変えられない。

毎日が楽しいから別にいいんだけどねっ

服を袋から出すと安物とは思えない可愛いものが沢山入っていた。

この服とこの服をコーディネートすると凄く可愛い。

蜜璃ちゃんったらめっちゃセンス良い！



一つ一つタグを外しながら考える。

皆この時代で帰れるまで過ごすってことは、この便利で安全な世界に慣れるってこと。

つまり、帰るとまた不便で死と隣り合わせの世界で暮らす事になる…。

だから私は逆トリップは嫌いなんだ。

確かに帰ってしまうと現代にいる私達は寂しくなる。

だが、それはトリップして来た人達も同じであり…。

私達は漫画を読めばいつでも彼らを眺めることは出来る。

だが彼らは？

思い出しか残らない。

それに慣れてしまったこの世界とは対称的な世界で再び生活するとなるととても辛いだろう。

結局一番辛い思いをするのは彼らなのである。

パチン、パチンと服のタグを切る音が部屋に響いた。

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