我妻善逸 早く目覚めて… ページ16
貴女と善逸は親密な関係ということで!
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善逸side
ある屋敷の一番奥の部屋。
俺は最近そこに毎日訪れている。
訪れている理由は…
善「A元気だった?」
殺風景な部屋の真ん中で真っ白な布団の上に眠り続けているAに会うためだ。
善「今日、来る途中に綺麗な花が咲いていたんだ!Aの部屋に飾ろうと思って摘んできたんだ!」
本当だったら「本当だ!綺麗ですね善逸さん!!」
と、言うような事を言ってくれてふわっと笑ってくれるはずなのに…
Aは…
鬼に襲われた
数ヶ月前、Aは弱くはないはずなのに、鬼と戦っていた時不意打ちで襲われ深い傷を負い意識不明の重体になってしまった
そしてその襲撃のせいでAはその日からずっと目覚めていなかった。
だから、俺は心配で毎日見舞いに来ている
最悪な未来を考えないようにしながら
毎日希望を持って訪ねている。
善「今日はね、炭治郎と伊之助と禰豆子ちゃんと一緒にリハビリしながら、訓練したりしたんだ!」
俺はAの頭を撫でながら
返ってくるはずのないのにAに話しかけた
善「あとね、カナヲちゃんが凄すぎるんだよ!勝てる気がしないんだよね〜…Aがいれ………ば………………」
ふとしたら大粒の涙が出てきた
善「……なんで…?なんで目を醒めないの?グスッ」
いつも笑っていて話しかけるようにしているのに、もう限界みたいだ
善「ねぇ…A。俺、前より強くなれたと思うんだ…。信用ならないかもしれないけど、本当なんだよ?」
「Aも守れるよ、だから…早く………………早く目を覚まして…!!」
涙が布団の上にポタポタと落ちた
今まで我慢してきたものが全部溢れたように…
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いつの間にか日は傾いていて夕日が見えてきた
善「グスッ………そろそろ行くね」
Aの額に優しく口付けをして手を握りがら言った
善「また明日も、明後日もずっとAが起きるのを待ってるから!だから、早く起きてね」
――――待ってるから
そう言い残して俺は部屋を後にした
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にな - 煉獄さんのとこ「けががなくてなりより!」になっていましたよ!この小説更新されるとその1日に絶対見るんです!これからも頑張ってください! (2022年11月11日 22時) (レス) @page11 id: aff6f0444c (このIDを非表示/違反報告)
るく。 - 冨岡さんの冨が富になってるよ! (2020年9月27日 18時) (レス) id: 5160686bc8 (このIDを非表示/違反報告)
宇髄さん推し - 面白かったです!ありがとうございました! (2020年5月18日 10時) (レス) id: 710e803d9c (このIDを非表示/違反報告)
そふぃ。 - リクいいですか?義勇さんのpinkのやつあると思います!その無惨様バージョンお願いできますかね? (2020年1月7日 21時) (レス) id: 261bdb2ea0 (このIDを非表示/違反報告)
そふぃ。 - リクいいですか?義勇さんのpinkのやつあると思います!その無惨様バージョンお願いできますかね? (2020年1月7日 21時) (レス) id: 261bdb2ea0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=shiu220525
作成日時:2017年5月11日 23時