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第佰参拾玖話 ページ12


・________



朧side




お金が沢山必要になったのかあいつらは、ほぼ毎日僕の血を抜きに来る。




そんな生活を送っていれば体力なんて直ぐに尽きた。
いつからか家まで戻る体力も無くなって、Aに会う事も無くなった。




そんなある日、いつもとは違う時間帯に小屋の扉が開いた。




?「もう手遅れだったかなー?」




そんな揚々とした声が扉の方から聞こえてきて、最後の力を振り絞りそちらを向く。




朧「!!…鬼か」




そこには虹色の瞳に明らかに人間ではないような、変な宗教とかやってそうな鬼が不思議そうに僕を見下ろしていた。




?「わぁ!!僕を見てそんな反応する人間初めて見た!」




…なんだよこいつ、煩い。




?「君の名前はなんて言うの?」




朧「…朧」




?「へぇ!朧!!僕は童磨!!!」




誰もお前の名前なんか聞いてないっての。




童磨「ここの家の子供がすっごく美味しい稀血らしいって聞いたから来たのに、どうして死にそうになってるの?」




朧「僕の両親が、僕の血を鬼に売ってお金にしてるんだ」




童磨という鬼は目を見開きポロポロと涙を流して、僕をギューッと抱きしめた。




童磨「よく…っ…頑張ったねぇ〜!それを今までこんなになるまで耐えてきたのかい?!」




朧「…痛い、背骨折れる。」




これは比喩とかなんかじゃなくガチの方だ。
それにこいつからは少しの感情も伝わって来ない。




朧「感情なしの抱擁なんてちっとも嬉しくないね。それに僕はまだ死ねないからやめて欲しいんだけど。」




童磨「!!……君本当に肝が据わってるね!!でも、君はそのままだとひと月も経たないうちに死んでしまうよ?」





朧「…お前が本当に鬼だって言うなら、僕を鬼にして生かしてくれよ」




童磨は、んーーと少し考える動作をしてから「いいよ!」と笑顔で言い放った。

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(プロフ) - ヤルネコさん» 誤字でした.......教えて頂きありがとうございます!! (2020年4月12日 16時) (レス) id: 409305a4c2 (このIDを非表示/違反報告)
ヤルネコ - 第佰陸拾参話で、『!!名前・・・』は、どういう意味ですか? (2020年4月12日 15時) (レス) id: ad493a3440 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 若葉さん» オチですか.........決めてないですね。でもいつかアンケートを取ろうかなと考えています^_^ (2020年3月13日 18時) (レス) id: 409305a4c2 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - おっ!!いいですね〜オチはどうするか決めているんですか? (2020年3月12日 22時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - にゃんこさん» ありがとうございます^^煉獄さん推し!!!かっこいいですよね! (2020年2月6日 10時) (レス) id: 409305a4c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月19日 10時

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