気づいたら柱になってた 肆！【鬼滅の刃】

第佰伍拾伍話 ページ28

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炭治郎side




Aが目覚めたという報告とAがいなくなったという報告を伊織から聞いた時は、直ぐにでもAを探しに行きたいという衝動に駆られた。




それでも思い留まれたのは、伊織の今にも泣きそうな我慢しているような匂いが俺の鼻を掠めたから。




伊織「俺達は…蝶屋敷で待ってる事しか出来ない」





クソッ…と悔しそうに唇を噛み締め、髪をクシャッと握り締めた伊織。




あぁ…そうだ、Aがいなくなって心配で心配で探しに行きたいのは皆同じなんだ。善逸からも伊之助からも同じような匂いがする。この場にいるAと時透くん以外の柱の人達からも。




ガラララッ……




そんな音を立てて蝶屋敷の戸が開いたのは、Aと時透くんの帰りを待ち始めてから半日程経った時だった。




柱＋炭治郎達「「「「「！！！」」」」」




伊織「……師範ッ！！！」




時透「寝てるだけだから大丈夫」





だからスースーと眠っているAを横抱きにして時透くんが蝶屋敷へ帰ってきた時は本当に安心したんだ。

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