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side K.Nozomu
“役立たず”
その言葉が頭から離れなくて、眠れない。
気が付いたら青いドアをノックしていた。
流星は快く入れてくれたし、話を聞こうとしてくれた。
けど、それでも急にあんなこと言われたら、困るに決まっている。
流星は何も言わへん。
やっぱり、困っているんやろ。
望「…ごめん、急にこんなこと言って。
もう寝るな。おやすみ。」
ベッドから立ち上がり、ドアへと向かった。
もうええ。
昨日のことなど忘れて、寝てまおう。
今度は周りをしっかり見るように修練すればええ。
そうすれば、俺はきっと変われるはずやから。
そんなことを考えながらドアノブに手をかけると、流星に呼び止められた。
流「望っ!」
望「…何?」
振り返れば、複雑な面持ちの流星。
口を開けては、また閉じ、そしてまた開いた。
流「…望が、昨日の仕事でどうやったんか知らへんけ
ど…。俺は、望が役立たずやとは思わへん。
頼れる、俺の大切な幼馴染やから!」
望「…ありがと、おやすみ。」
流「おん。おやすみ。」
小さく手を振る流星を横目に、俺は部屋に戻った。
ベッドに寝転がり、ふと、昔のことを思い出していた。
俺が、虹ケ丘学園に入る前の記憶。
その記憶の中には、流星が居た。
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百瀬 花楓(プロフ) - コメントありがとうございます!そう言っていただけるなんて…嬉しい限りです!今後とも、よろしくお願い致します(*^^*) (2020年6月28日 8時) (レス) id: 2a826d73c9 (このIDを非表示/違反報告)
のん - このお話ほんとに大好きです!これからも更新頑張ってください! (2020年6月28日 0時) (レス) id: 4b0daf74e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:百瀬 花楓 | 作成日時:2020年5月11日 18時