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side F.Ryusei
流「んーっ…。湯冷め、してもうたぁ…。」
伸びきった体を縮め、身震いする。
いくら春とはいえ、まだ4月の頭。
まだ涼しい日が続いている。
机の上のグローブと、百均で買った裁縫セットを片付け、ベッドに寝転がった。
昨日裏の仕事をした時に、敵のナイフで切れてしもうたんよね。
自分で縫わなあかんし、別に裁縫が得意な訳やないし…。
そもそも、風呂を上がった時点でめちゃくちゃ眠かったし。
疲れた…。
そんなことを考えていると、ドアがノックされた。
望「流星、ちょっとええ?」
ノックをした主は望。
望は俺の部屋を申し訳なさそうに覗いた。
今は深夜1時。
こんな時間に、何の用だろうか。
流「ええよ。入って。」
望「ありがと。お邪魔します。」
カーディガンを羽織り、ベッドに腰掛けた。
望も隣に座る。
いつもニコニコしてて明るい望が、今は笑っていない。
それどころか、複雑な表情をしている。
そして、パーカの紐を弄っている。
相談、といったところかな。
俺が上手にアドバイス出来るかは分からへんけど、頑張りますか。
流「…で、どないしたん?」
俺が聞いても、望は黙ったまま。
これは…重症か?
望「…あの、さ。」
流「ん?」
望「俺、役立たずよな…。」
望の口から紡ぎ出されたのは、そんな言葉だった。
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百瀬 花楓(プロフ) - コメントありがとうございます!そう言っていただけるなんて…嬉しい限りです!今後とも、よろしくお願い致します(*^^*) (2020年6月28日 8時) (レス) id: 2a826d73c9 (このIDを非表示/違反報告)
のん - このお話ほんとに大好きです!これからも更新頑張ってください! (2020年6月28日 0時) (レス) id: 4b0daf74e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:百瀬 花楓 | 作成日時:2020年5月11日 18時