Diary K.N ページ34
〜10年前〜
『すまない、望。もう、お前とは一緒に居られ
へんねん。』
望「オトン、どこ行くん…?姉ちゃんまで…。」
『ごめんね…。』
姉ちゃんは、泣きながらボクを抱き締めた。
どうして泣いているのか、分からない。
ねぇ、姉ちゃん、どこ行くん?
なんでそない悲しそうなん?
ボク、分からへんよ。
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7月25日
オトンと姉ちゃんは、家から出ていったきり、帰ってこなくなった。
でも、前も同じことがあったから、大丈夫や。
姉ちゃんの部屋におったらね、オカンとオトンのこわい声が聞こえて、おとんがいなくなってもうたの。
でも、そのあと2回寝たら、帰ってきてた。
せやから、オトンと姉ちゃん、帰ってくるよね。
次は何回寝たら、帰ってくるかなぁ。
もうすぐ、ボクのたん生日やもん。
それまでには、帰ってきてほしいなぁ。
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7月26日
今日も帰って来おへん。
どこ行ってもうたんかな。
ボクのたん生日、あとちょっとだよ。
忘れてんのかな…。
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7月27日
お腹すいたよ。
オカン、ご飯作ってくれへんねん。
それに、ボクとしゃべってくれへん。
なんでなんやろ…。
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7月29日
オトン、姉ちゃん、どこ行ってもうたの?
ボクのたん生日、明日だよ。
美味しいピザと、チキンと、ボクの好きなチョコのケーキ食べようって、言うてたやん。
なんで、帰ってこおへんの?
ボク、お腹すいたよ…。
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7月30日
今日、オカンに怒られた。
ボクのたん生日なのに、オトンと姉ちゃん、帰ってこおへんからね、
「オカン、オトンと姉ちゃんは?
ボク、お腹すいた。」
って、言うたんよ。
そしたら、おかん、“うるさい”って言うとった。
怒っとった。
ボクの頭、叩いた。痛かった。
でも、ボクが悪いんよね。
オカンが怒っとったんやもん。
お腹すいたけど、ガマンしなきゃ。
ちょっと、おかしは食べるけど。
もう、オトンと姉ちゃんのこと、聞かないようにせな。
オカンが怒ってまうから。
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百瀬 花楓(プロフ) - コメントありがとうございます!そう言っていただけるなんて…嬉しい限りです!今後とも、よろしくお願い致します(*^^*) (2020年6月28日 8時) (レス) id: 2a826d73c9 (このIDを非表示/違反報告)
のん - このお話ほんとに大好きです!これからも更新頑張ってください! (2020年6月28日 0時) (レス) id: 4b0daf74e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:百瀬 花楓 | 作成日時:2020年5月11日 18時