検索窓
今日:10 hit、昨日:9 hit、合計:144,829 hit

Diary K.N ページ34

〜10年前〜



『すまない、望。もう、お前とは一緒に居られ

へんねん。』



望「オトン、どこ行くん…?姉ちゃんまで…。」



『ごめんね…。』



姉ちゃんは、泣きながらボクを抱き締めた。
どうして泣いているのか、分からない。


ねぇ、姉ちゃん、どこ行くん?
なんでそない悲しそうなん?
ボク、分からへんよ。


---------------


7月25日

オトンと姉ちゃんは、家から出ていったきり、帰ってこなくなった。
でも、前も同じことがあったから、大丈夫や。

姉ちゃんの部屋におったらね、オカンとオトンのこわい声が聞こえて、おとんがいなくなってもうたの。
でも、そのあと2回寝たら、帰ってきてた。

せやから、オトンと姉ちゃん、帰ってくるよね。
次は何回寝たら、帰ってくるかなぁ。

もうすぐ、ボクのたん生日やもん。
それまでには、帰ってきてほしいなぁ。


---------------


7月26日

今日も帰って来おへん。
どこ行ってもうたんかな。
ボクのたん生日、あとちょっとだよ。
忘れてんのかな…。


---------------


7月27日

お腹すいたよ。
オカン、ご飯作ってくれへんねん。
それに、ボクとしゃべってくれへん。
なんでなんやろ…。


---------------


7月29日

オトン、姉ちゃん、どこ行ってもうたの?
ボクのたん生日、明日だよ。
美味しいピザと、チキンと、ボクの好きなチョコのケーキ食べようって、言うてたやん。

なんで、帰ってこおへんの?
ボク、お腹すいたよ…。


---------------


7月30日

今日、オカンに怒られた。
ボクのたん生日なのに、オトンと姉ちゃん、帰ってこおへんからね、



「オカン、オトンと姉ちゃんは?

ボク、お腹すいた。」



って、言うたんよ。

そしたら、おかん、“うるさい”って言うとった。
怒っとった。
ボクの頭、叩いた。痛かった。

でも、ボクが悪いんよね。
オカンが怒っとったんやもん。
お腹すいたけど、ガマンしなきゃ。
ちょっと、おかしは食べるけど。

もう、オトンと姉ちゃんのこと、聞かないようにせな。
オカンが怒ってまうから。


---------------

2→←Additional Issue



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (173 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
415人がお気に入り
設定タグ:ジャニーズWEST , 殺し屋
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

百瀬 花楓(プロフ) - コメントありがとうございます!そう言っていただけるなんて…嬉しい限りです!今後とも、よろしくお願い致します(*^^*) (2020年6月28日 8時) (レス) id: 2a826d73c9 (このIDを非表示/違反報告)
のん - このお話ほんとに大好きです!これからも更新頑張ってください! (2020年6月28日 0時) (レス) id: 4b0daf74e6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:百瀬 花楓 | 作成日時:2020年5月11日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。