陽光と硝子【FGO】【ガウェイン】 (ページ44)

今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:47,473 hit

第37話ページ44

とりあえず、無事に戦闘を終えて帰ってこられたことに安堵した。

サーヴァントは皆軽傷にとどまり、リツカも無傷だ。

けれど、案の定日が落ち始めてからの魔力光線の出力は心細くなっていく一方だったので、
もう少し多方向からより多くの光を集められるように
玉の内部の細工の角度を再計算したほうがいいかもしれない。

そう自分の中で思った。やはり星明りでは無理があった。

熟考を終えると同時にガウェイン卿に声をかけられた。

ガウェイン「出発前にあまり前線に出ないように注意した筈ですよ。
レディ・A。」

痛いところをつかれた。

A「え、と…ごめんなさい。
寄ってくる敵を蹴散らしていたらいつのまにかあそこまで行ってしまってて…。」

流石にあれは焦った。
近くにジャンヌの背が見えてようやく前に出過ぎたことに気づいたのだ。

ガウェイン「……ハァ。次からは気をつけて頂きたいです。
あなたはサーヴァントの中でもキャスター故に耐久は少し脆い。
それ以前に女性なのですから。」

女だから。そう言われてしまった。

A「……………気が急いて前線に出てしまったことは否定はしないし謝るけど、
女だからなんとかみたいな発言はよしてほしい。
心配してくれたのは嬉しいけれど、貴方も知ってる通り
その類の差別は心の底から嫌ってるから。」

突き放すように言ってしまった。

…少し場の空気を悪くしてしまったので、わたしは部屋を出た。