陽光と硝子【FGO】【ガウェイン】 (ページ22)

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第20話(夢主side) ページ22

少しの揺れと浮遊感、そして天日干ししたシーツの様な心地良い香りで目が覚めた。

薄らと目を開けると、そこには端正な太陽の騎士の顔。

起こしてしまいましたか…。との独り言が耳に入った時は

思わずまだ夢の中かと思ってしまった。

もう歩けるから降ろして欲しいと言うと、ゆっくりと気を使って降ろしてくれた。

が、

酒気を帯びて千鳥の様になったこの足で歩くどころか立つなど出来るはずもなく。

結局またガウェイン卿に姫抱きをされることになってしまった。

そのまま部屋までの道を抱えられていると、

ふいに

ガウェイン「貴女は酒に酔って眠ってしまったんです。覚えていますか？」

と尋ねられた。

A「いや…全く覚えてないな…。
荊軻さんに勧められてほんの少しだけ酒を煽った事は覚えているのだけれど…。」

そのままの事実を口にする。

A「ま、まさか、わたしは誰かに失礼なことをしてしまったのか⁉」

少し動揺して動くと、暴れないでくださいと諭されてしまった。

そして

ガウェイン「…えぇ、少しばかり周りの人に掴みかかったr((そ、それは本当⁉

…いえ、嘘です。少しからかいたくなってしまいました。すみません。」

冗談に聞こえなかった。

A「そうか。良かったぁ…。」

ガウェイン「ですが、少しばかり、本音を吐露していましたよ。
女であるからこその重圧や、不当な扱いなどを嘆いていました。」

A「……！」

ガウェイン「このような事を口にしてはいけないとは分かっていますが、
私としては、貴女の本音が貴女の意思の外側での事だったとはいえ、
少しだけでも聞くことができて嬉しかったのです。
きっとマスターも同じことを思っていたと思います。
貴女の暴走を見てハラハラはしていたものの、
少しだけ安心したようなお顔をしていましたから。
あの方は観察眼に優れている。きっと内側に燻るものを
早々に看破していたのでしょう。」

A「……そう、か。ありがとう。」

ガウェイン「怒らないのですか？」

A「え？……いや、何に対して怒る必要があるの？
貴方は私のことを案じてくれていたのでしょう？
なら、怒るのではなく感謝をするべきだと思ったんだけど…。」

未だ会話は続いていく。部屋はまだ遠い。

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タニキ狙ったらカレスコ二枚来ました。

欲しかったけど複雑です。