【wrwrd】籠の中の少女【gr】 (ページ42)

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４１話ページ42

A side

賑やかなお茶会が進む
時間はあっという間に過ぎ去り
１時間が経った

tn「はっ！も、もういい加減仕事せなあかん！」

gr「トンしぃ〜楽しんでるなぁ〜」

tn「うっさいわ！ニヤニヤすんなや！ほれグルさん、Aを部屋に案内して仕事するで！」

gr「くっ…何で俺はこんな目にあってるんじゃ…」

em「貴方は総統ですよ…」

os「ほんと、外では威厳たっぷりなんはいいとして…城に帰ればまるで子供やねぇ〜ほんま５才児めう…」

『あの、私も手伝いを…』

tn「あぁ…ほな取り敢えず部屋案内するわ…エミさん、オスマン、後でな」

『紅茶やお菓子、美味しかったです。ありがとうございました。エーミールさん、また此処に来てもいいでしょうか？』

em「えぇ！勿論ご自由に。私、結構な頻度で此処に居ますから、ここの事で何か分からないことがありましたら聞いてください」

os「あ〜！ずるいぃ！なら僕もここ来るめう〜！」

em「えぇ…」

os「エミさん、その顔はなんや？」

em「い、いえ？…Aさん、またいらしてください」

os「またお茶会誘うめう〜」

『はい。それでは失礼します』

私はお辞儀をし
トントンさん、グルッペンさんと共に
書庫をあとにした

tn「いやぁすまん！こんな長引くとは思っとらんかったわ…Aの部屋、案内するわ」

『いえ、とても楽しかったですから』

gr「ほら、楽しんでもらえたんだし、いいだろ」

tn「そらそうだけどなぁ…仕事いうたやろ！グルさんはもう少し立場をわきまえ欲しいですわ…あ、此処がAの部屋やで」

着いたところは書庫から２つ目の扉の前
黒い扉に【A】と書かれたプレートが
ぶら下がっていた

gr「城案内の間にロボロと大先生とショッピに用意してもらったんや」

そう言いながらグルッペンさんがドアを開けた
そこは白い壁に黒い絨毯
天蓋付きの大きなベッドやドレッサー
タンス、ミニテーブルなど
シンプルな部屋だった

自分の城の時の部屋と
置いているものは変わらないのに
何故か安心感があった

『何だか…安心する部屋ですね…なにより、こんなに良い部屋を…ありがとうございます』

gr「あ、右の部屋はエミさんで、左はロボロだぞ」

tn「前の部屋は俺やからな。何かあったら言うんやで」

『…本当にありがとうございます』

本当に感謝しかなかった