42話 ページ43
tn「そんじゃあ仕事しますかぁ〜」
『あの…私はどうすれば…?』
tn「あぁ!やっぱり休んどき?疲れたやろ…いきなり10人位と初めましてやで?」
『…やっぱりダメです。こんなに色んな方に親切にしてもらった挙句、こんな良い部屋まで用意して貰って…それにまた閉じ込もるのは嫌なんです…!』
gr「うっ…そうやな…」
『資料を扱う仕事を私がやるのが駄目でしたら、メイドさん達と仕事をさせてください!』
tn「………わ、分かったわ…ならちょっと待ってな?」
そう言うとトントンさんは
何処かへ行ってしまった
そしてグルッペンさんが話し始めた
gr「…俺達はな、今日、Aのことを見ていたが、怪しいと思えなくなってな…トン氏も案外、信用してるぞ?それと…働いて欲しくない」
『何故、ですか?』
gr「ロボロが詳細に調べて、きちんとAの事が分かった。だからな、此処では自由に過ごしてほしい…毎日、笑えるように…」
グルッペンさんは私の目をじっと見ていた
その目はネオンブルーアパタイトの様に
綺麗な青色を放っている
すると彼は照れて
少し目を逸らした
『フフッ…照れているんですか?』
gr「なっ…照れてない照れてない…」
と顔を背けた
『…貴方達は優しいです…優しすぎます…まだ会って間もないのに、私自身、信頼しきっているのです』
グルッペンさんは
またこちらに向き直る
gr「その言葉、そっくりそのままお返しする…どうしても働きたいならいいぞ。やりたい事をやることもまた、自由だからな」
『!…ありがとうございます』
私は満面の笑みを浮かべたと思う
そこへトントンさんがお帰りになった
後ろにはメイドさんがいた
tn「わざわざすまんなぁ…Aはこの子です…A、この人がメイド長さんやで」
メイド長「A様!この度はまさかメイドのお仕事をなされるとは思いもしませんでした…本当に宜しいのでしょうか…?」
『そんな…!こちらが急に押し掛けてしまったのです…御迷惑をお掛けしますが、この城でメイドとして働きたいのです…!』
メイド長「こちらとしてはこんな美しい方と共に居られるのは大歓迎ですよ!」
『照れます…あの、出来れば畏まらないでください…私、その、メイドさん達とは。なかよく、なりたく、て…』
メイド長「!…そんなふうに思って下さって…有難きお言葉です…!」
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作者名:斬 | 作成日時:2019年4月26日 19時