【wrwrd】籠の中の少女【gr】 (ページ3)

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２話ページ3

メイドさんと他愛もない話をしていると

ﾒｲﾄﾞ「！！いけない！そろそろ仕事に戻ります」

『あら、もうそんな時間？残念だわ…』

ﾒｲﾄﾞ「またお昼にお会いしましょう？」

『楽しいお話を待っているわ』

ﾒｲﾄﾞ「あんまり期待しないでくださいよ…それでは失礼します！」

『えぇ。頑張って』

ｶﾞﾁｬﾘと扉が閉まると
部屋はまた一人の寂しい空間に戻った

『そうか…誕生日パーティーか…』

私は少し冷めてしまったアップルティーを飲みながらまた独り言をする

『なぜお父様は部屋から出そうと考えたのかしら。それにお母様はなんと仰ったのか…それも気になるわね』

私は何度も読み返している
白雪姫の本を手に取り、捲り始めた

『「彼女はとても美しく、心優しい少女だった」か…私は彼女の様にはなれないわ…』

『それに彼女は自由を手にした。きっと私は誕生日パーティーが終わった後、もう二度と外には出られないでしょう…』

はぁ…と溜息をつく
また部屋にこだました

今日も一日、本を読んで過ごそう…