始まり ページ3
昼下がりの霧雨魔法店に、2人の客が訪れた。
古いドアの音に続いて、
「しゃーせー」
という、店主のやる気のない声が店内に響いた。
この店主が、普通の魔法使いでお馴染み 霧雨魔理沙 である。
｢何の用だい？また油売りか？｣
来た客が知り合いだと思っている魔理沙は、客商売とは思えない発言をした。しかし、店内に居たのは見慣れない2人の男性客だった。
1人は魔理沙と同じように白黒で統一された格好で、もう1人は白衣を着て、右手に黒い手袋のようなものをつけていた。魔理沙は驚いて、
｢おっと｡これは失礼。何か探してるのか？｣
と客人に聞いた。｢見慣れない顔だな。人間か？｣と思い、2人の客人を舐めまわすように見つめていると、
｢どうかしましたか？｣
と、白黒の客が言った。もう1人は、そんなやり取りを全く気にする様子もなく、小汚い商品棚に夢中だった。
｢いや。見慣れない顔だったんでな。人里から来たのか？｣
魔理沙のその問いに、
｢んー。そんな所ですかね。｣
と白黒の男性客は答えた。
｢そんなことより、試験管を探しているんです。魔力に耐えられるタイプの。｣
白黒の男性客はそう言って、店内を見回した。が、
｢ろくな品揃えが無いな。帰るぞ。｣
と、さっきまでこちらの会話には関心が無さそうにしていたもう1人の白衣を着た男性客が言った。本当に帰ろうとしている客に対して、
｢ちょっ、哲さん。今聞いてみたんで。もうちょい待ちましょう。｣
と、帰ろうとする客の腕を掴みながら白黒の男性客が宥める。露骨に嫌そうな顔をしたが、その場に留まった。そこに、
｢強力な試験管っていったらこの辺かな。これなら大体の魔法に耐えられるはずだぜ。｣
と、裏から試験管が大量に入った箱を抱えた魔理沙がでてきた。
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芽兎(プロフ) - うp主です。これ検索エンジン避け済みです。もう何回も書き忘れてるのでここに置いときます (2020年9月25日 21時) (
レス) id: 499e265341 (このIDを非表示/違反報告)
- つまんな (2020年9月25日 20時) (レス) id: ff66a91185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イナミツ、芽兎 x他1人 | 作成日時：2020年8月22日 21時
