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...
「ええっと、こんな時間に外にいるのは危険だから...家に...」
「勿論帰るよ！ねぇお兄さん名前は？！」
「えっ...観音坂独歩だけど...」
食い気味で質問をしてきた女子高生に、思わずしり込みする独歩。
女子高生はそんな彼を質問攻めにした。
「歳は？」
「29」
「仕事は何してるの？」
「普通のサラリーマンだよ...」
「年収は？」
「そ、そんなことまで女子高生に言わなきゃならん時代なのか...？！」
「あはは、ジョークだよ！彼女は？」
「いたことがない」
「えぇっ？なら友達は？」
「1人だけ...」
女子高生は独歩の返答に思わず寂しいと叫んでしまった。
オロオロとする彼を後目に、女子高生はまだ口を開こうとする。しかし、彼の色濃いクマを見てやめたようだ。
「独歩、おつかれみたいだね...ゴメン、引き止めちゃって！」
「あっ...い、いや別に俺は...」
そう言って立ち去ろうとした彼女を、独歩は無意識に止めていた。
不思議そうな表情で立ち止まった彼女に、独歩は勢いに乗って聞いてみる。
「名前...名前、なに？」
「あっ忘れてたね...私、Aって言うんだ。...独歩、わざわざ心配してくれてありがとう！仕事頑張って！」
じゃね、と短い挨拶を投げかけたまま彼女...Aは角を曲がって消えてしまった。
独歩はしばらくぼーっとその場に立ちつくしていた。
...
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紺(プロフ) - kai_0998さん» 分かりみがフカヒレ (2019年12月8日 11時) (
レス) id: c01d9ddcd5 (このIDを非表示/違反報告)
kai_0998(プロフ) - 紺さん» コメントありがとうございます。独歩にはどうしてもメリバエンドを迎えて欲しい気持ちがあります... (2019年12月8日 1時) (レス) id: 8c34b5ee67 (このIDを非表示/違反報告)
kai_0998(プロフ) - 鈴さん» コメントありがとうございます。褒めていただいてとても嬉しいです！楽しく読んでいただけたなら本望です...ありがとうございました (2019年12月8日 1時) (レス) id: 8c34b5ee67 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - 独歩おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ (2019年11月30日 12時) (レス) id: c01d9ddcd5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - すっごい感動しました！この作品を作ってくださってありがとうございます！ (2019年11月29日 16時) (レス) id: 6cdcbd2af6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kai_0998 | 作者ホームページ：http://id52.fm-p.jp/649/kieyuku/
作成日時：2019年11月28日 22時
