SS*キューピット西山？ ページ12
ひょろっと男子の収録が無事終了し，スタッフさんへの挨拶を済ませる。梅ちゃんと2人きりになったところで，収録中ずっと聞きたくて仕方なかった話題について尋ねた。
「──それで，どうだった？」
「何が」
「またまた〜とぼけちゃって」
うりうり，と肘で梅ちゃんを突くと，触んなと中々辛辣な返事が返ってきたので大人しく引き下がる。まあいつものことだし慣れてるけど。
「とぼけてんのはそっちもだろ」
「え〜？」
「急に『梅ちゃんに朗報〜今すぐ休憩室来て！』って……何かと思ったわ」
「朗報だったでしょ？」
「…………」
「梅ちゃん，前回のひょろっとの収録の時ちょっといつもと様子違ったし，ようやく進展したのかな〜と思ってたら不穏な空気を感じて」
「……怖」
「人間観察力が高いと言って」
「分かってると思うけど，Aに余計なことすんなよ」
「わかってるって。だけど，そろそろ無理矢理にでも会話させないと変な方向に拗れそうだなと思って」
Aが休憩室に寄るといった時，ふとランチ中に梅ちゃんからスタジオに着いたと連絡が来たのを思い出した。普段はよく言い合ってるけど，梅ちゃんがAのことをどう思っているのかは多分皆なんとなく察していて──まあ，A本人は全く気付いてなさそうだけど。
決して短くはない梅ちゃんの想いを知ってるからこそ，ようやく何かが動き出しそうなこのタイミングを逃してはいけないと思った。
「で，Aとはゆっくり話せた？ここ最近あんまり絡んでなかったみたいだけど」
「ほんとよく見てんな……まあ，一応，話せたは話せたけど」
「そっか。よかった〜」
「あいつの鈍さに呆れる羽目にもなったけどな」
「あはは，まあね。ある程度ストレートにいかなきゃ気付かれないんじゃない？」
「おー。だからそうした」
「え，何，もしかしてデートにでも誘った？」
ペッドボトルを取り出し，喉を鳴らす梅ちゃんの言葉に少し驚く。Aがにぶちんなのは周知の事実だけど，まさか梅ちゃんが行動を起こすなんて──
「告った」
「そっかー告っ……えっ告った？！告白？！え？！」
「うるさい」
「いやいや聞いてないんですけど？！」
「当たり前だろ，ついさっきのことなんだから」
「なんで梅ちゃんそんな冷静なの？！え，返事は？」
「鈍すぎて腹立ってキスして言い逃げしたからわかんね。つーか，次の仕事あるから帰るわ。じゃあな」
「言い逃……えっ待って今とんでもないこと言わなかった？！」
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皐月(プロフ) - kanさん» 梅ちゃん初めてで，デレをどういう風にするか迷ったのですが自分の好みに忠実に甘々で描かせていただきました笑 更新もある程度のスパンで投稿できるよう頑張ります💪お読みくださりありがとうございました！ (2022年4月19日 23時) (
レス) id: 89f7f3e095 (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - ゆるめさん» あの顔であの声であの性格でそんな甘えられたら何でも言うこと聞いちゃいますよね(？)ありがとうございます☺️しばらくは短編をぽつぽつあげる感じになるとは思いますが，ゆるくお楽しみいただければ幸いです☺️ (2022年4月19日 23時) (レス) id: 89f7f3e095 (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - 砂糖醤油キャベツさん» 二度目のコメントありがとうございます(^^)拗ね梅ちゃんの破壊力すごそうですよね~~ (2022年4月19日 23時) (レス) id: 9efd3c4f11 (このIDを非表示/違反報告)
kan - しゅきです…（死） 甘ったるすぎて元気が湧いてくる() 学生さんなんですね…！更新も、勉強もがんばって下さい！！！ (2022年4月18日 21時) (レス) @page49 id: 722b421661 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるめ(プロフ) - 完結おめでとうございます〜！梅ちゃんがしょぼんってしながら｢痛かった｣とか言うの可愛すぎます！！！！！無理のないよう頑張ってください！次の作品も楽しみにしています👌🏻💙 (2022年4月17日 8時) (レス) @page49 id: aa2e2f3b40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：皐月 | 作成日時：2021年5月11日 21時
