貴方はカモ

4話 ページ6

ある日、大きいタンポポが落ちていた




もう一度言おう。落ちていた。咲いていたのではなく落ちていたんだ。





『あの、大丈夫ですか？』

｢あっうん。大丈夫だよ…ってかわいい！！！えっ！めっちゃ可愛いんだけど天使？？？？俺の事好きだから心配してくれたの？？？ありがとう好きだよ結婚しよ！！！！！！！！！！！｣

『あの、頭大丈夫ですか？』









｢ありがとうね！手当までしてくれて。結婚しよ｣

『いえ、大丈夫ですよ。頭は病院で診断してくださいね』

「俺断られたの？」




ギャーギャー汚い声を出すこの黄色いタンポポ少年は鬼退治をするために来たのだという


でも怖くて帰りたいそうだ



いや何故鬼殺隊に入隊した





『鬼、ねぇ』

「えっ、何か知ってるの？」

『知ってるも何も、私の家族を殺されましたからね』




ごめん、と小さく呟いた彼は俯いてしまった。気まづくなった原因を作ったのは私だから申し訳なく看板メニューを出す

また ありがとう と言って喉に通したらうるさくなった。黙れ




『自慢のメニューなんですよ。よかったらお茶も』

「えへへっすごく美味しいよ！ありがとう」

『料金はこれくらいで』

「高くない？！？！」

『毎度ありがとうございまぁす』




ごめん、少年よ。
家計が苦しいもんでね

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