ミツとオレとの関係性

飾らないその姿に ページ6

ミツは意外に照れ隠しが多い





ただ単にかっこつける
ようなことはしない




パフォーマンス以外は 。






でも かっこつけずに
ふざけちゃうところも



なんかミツらしいなと思う





ファンの子は少なからず
残念がってたけれど 。









「 〜だったんだけど …ミツ？ 」





ある日の 撮影が
し終わった後の楽屋




一緒にソファに座って話してたはずの
ミツが オレの肩にもたれかかってきて




びっくりして 恐る恐る
隣を見ると 寝息を立ててるミツがいた 。






…… あ 、寝てる





動けなくなっちゃったオレは
他に話す人が近くにいるわけでもなく





少しの緊張を抱えながら
ゆっくりと時間が経つのを待つ







雑誌も何も手元にないけど
取りに行ったらミツ起こしちゃうかもだから






でも 何もすることがないぶん
意識は次第にミツへといった 。






ちらっと横目でミツを見ると
幸せそうに寝てるもんだから




思わず ふっと笑みがこぼれた 。








「 ……顔 ちっちゃ 」






そう言いながら ぷにっとした
ミツのほっぺを指先でツンツンする 。





多分 こんなことが出来たのは
楽屋に誰もいないから 。







「 ……… 」






周りの目 意識してるってとこで
すでにオレ だめじゃん









「 ……どうしたらいいのかな 」







完全に独り言





ミツ …




オレがもし ミツのこと
好きだって言ったらどうする？





きっと すぐにミツは



オレもたまちゃんが好きだよ
と笑うだろうな 。







でも オレはそういう意味じゃないんだよ






きっと ミツの好きとオレの好きは
ズレがある 、違いがある 。







…… 当たり前か





結局 ミツはスタッフさんが
呼びに来るまで起きなかった 。






他の Jr は天気が良いから
鬼ごっこして遊んでたけど





ミツがオレと楽屋で話してくれたのは
多分 人見知りのオレのため 。





ミツだったら 絶対 鬼ごっこしながら
他のJrと盛り上がれるはずだもん







そういうとこが
… 好き なんだな 。

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