ミツとオレとの関係性

年上 ページ34

早く終わって …と願いながら
質問を聞いては答え




聞いては…





「 玉森さんって 今彼女いたりとかするんですか？」





…… え？






適当に答えてたオレでも
一瞬 固まった 。




この質問 、絶対
企画に載せないよね？





これが 彼女からしたら
本当の質問 なのかもしれない





「 いや 、いないですけど… 」





へんに噂流されても嫌だし
そこはちゃんと否定する



でも…






「 えっ 。いないんですか？じゃあ これチャンスって思っちゃおっかな？なーんて… 」





冗談っぽく笑いながらも
目が冗談に見えない彼女に




オレは 「 はは … 」と
苦笑いしかできない 。






メンバーみんな 楽屋にいるけど
冗談 として言ってるので


………誰も何も言えず 。






仮に もし違ったら
こんな失礼なことはないわけで 。





何か良い案はないか
考えてると…







「 あれ？まだインタビューしてるんですね 」





…… ドキッ



少し上から 愛しい声がした 。





信じられない気持ちでいると
やっぱりそこにはミツがいて 。





な …んで
さっきまで 寝てたよね？





「 私のミスのせいで 玉森さんのインタビューが少し抜けちゃって 。答えてもらってるんです」






笑顔で答える成海さんに
にこーっとミツは笑いかけて 。






…… うわ 、もやもやする





ミツはそんなつもり
全然ないのに






「 じゃあ オレ そばで聞いてていい？」






優しく聞くミツに 成海さんは
驚きながら頷いた 。






「 へぇ 、そうやって書くんだね 」





……ってなわけで
オレの隣にはミツがいる 。






それだけで嬉しくて




質問に答えてて良かった
って思うオレは まさに単純 。







「 ノートのまとめ方 自己流なの？」





さっきまで質問していた成海さんが
今はミツに質問されてる 。






「 あ 、はい！全然教えてもらえてないので… 」







何気に 会話弾んでない？






ミツ 凄いなぁ
こんなに会話が続くなんて


っていうか どうしたら
そんないっぱい質問が浮かぶの？






「 ふーん 。凄いね 大変だね 」





メンバーに向ける笑顔とは
違った笑顔を 成海さんに向ける 。





爽やかだけど どこか壁のある
… なのに 変なの




そんなところもかっこいいって
思えちゃうんだ 。






「 でも北山さんも しっかりされてますよね 」





いつのまにか 成海さんも
ミツに話しかけてる 。




ミツ 本当に凄いよ

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