ミツとオレとの関係性

気付かずに ページ16

それからというものの
デビューするまでに



そんなにミツと２人で
話す時がなかった 。






楽屋にいれば 宮田が
オレに絡んできて




その間に ミツはがっちゃんや
わったーと話すか


寝てるかで


話す瞬間を逃していた 。







…… 今だって 逃し中 。







「 たまさん 肌白すぎでしょう 」






ソファに座った瞬間
隣に座ってきた宮田が


オレの肌をじーっと
見つめて言う 。



最近 ずっとこんな感じ
かまってちゃんになったのかな






「 特に意識してないから分かんない 」






肌が白いのは 生まれた時から
変わんないから ピンとこない 。







「 いやいや ほんとに 。… ねぇ キスしよう 」





…… え 、今なんて？






言葉の意味を理解する前に
宮田が顔を近づけてくるから




オレは思わず避けて
ソファの上に背中をつけた 。






なんだなんだ
なんで肌の流れからこうなったんだ






そしたら宮田が上に覆い被さってきて 。




完全に オレの視界には
宮田しかいない 。






え … なにこれ
冗談だよね？もちろん





てか みんないるじゃん
楽屋なんだから




…… ミツもいるじゃん 。





普通に考えて しないよね？
楽屋だし みんなの前だし




そもそも …





そう言った瞬間 、宮田は口を近づけて
そして オレのほっぺにキスした 。






「 うはー ドキドキした 」





と笑う宮田に




オレはホッとしながらも
顔をしかめる 。





「 ほんっと最悪なんだけど 」




すると 宮田はニヤニヤ笑って






「 えー いいじゃん 。ほら ちゅ〜 」




とまた覆い被さってきたので




「 やめてやめて！マジ やめて！ 」



とオレは悲鳴に近い声を出す 。






てか 、メンバーは？




いないわけないよね
助けてくれよ！





すると わったーの声が聞こえてきた。






「 ２人のふざけ合い 反応に困るんだけど 」




…… えぇ 、そっち？






「 あんま いちゃつかないで〜 」



とニカが笑う 。





…… え 、え 。





まぁ おふざけだから
そう捉えられんのは普通なのかもしんない






…… そうだよ


オレが真剣に捉えすぎただけ 。

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