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「なんで分かるの?」
さくら「だって、今日の朝可愛い顔した男の人と来てたでしょ?それでそれで、そのくりくりおめめのした男の人に三つ編みやってもらったの?」
「うん!それにね!着替えもしてくれたの!」
さくら「へぇ〜、すごく優しい人じゃん!」
「さくら先生なんでその話になったの〜?」
さくら「あ、ごめんごめんちょっと気になったからさ…あ、特技のは今日のうちに絶対に決めないとだめだなんてないからね?ゆっくり考えてね?」
「ありがとう、さくら先生!」
さくら先生は笑顔で頷き元の位置に戻った。……結局私はやりたいことは決められずでなんだかんだ幼稚園も帰りの時間になっていた。
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((帰りの時間))
周りのみんなはママやパパからお迎えが来て帰ってる人がほとんど。そんな中、まだお迎えに来ていない子は興味津々とさくら先生のところに集まっていた。…さくら先生はピアノがすごく上手。だから、みんな集まっているのかな……。
『きーらーきーらーほーしーが〜♪』
なんて、みんなが歌っていた。…ピアノ。みんな出来るんだ…。お嬢様学校のみんなもできるしさくら先生も…。もしかして藤ヶ谷先生も出来るのかな?
なんて考えながら1人で絵本を読んでいた。そんな私の姿を見た藤ヶ谷先生が近寄ってきて…
太輔「なに読んでるの?」
「……わぁ!びっくりした……」
太輔「ごめんごめん!驚かすつもりは無かったんだ…」
「ねぇねぇ、藤ヶ谷先生ってピアノ出来るの?」
太輔「できないできない〜さくら先生がやっているから俺もできるって思っちゃった?」
「…うん、みんなピアノ出来るのかなって。」
太輔「さくらはピアニストだから上手なんだよ、」
「ピアニスト……??」
太輔「あ、ピアノが上手に出来てコンテストに出られる人のことだよ?…そういうさくらのピアノに熱心なところが好きになっちゃったんだよ…。」
「そうなんだね…」
藤ヶ谷先生は私が元気ないことに気づき下を向いた私の顔を覗き込んでくる。その時何か言おうとしていたが…
先生「Aちゃん〜お迎え来たよ〜」
と違う先生に言われ帰り支度をした。その私の帰る後ろ姿を見て、
太輔「さくらに言っておこうかな。」
と小さな声で言った。
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作者名:らぁら | 作成日時:2019年8月21日 6時