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宏光「そのあとはどうしたの?」
「おうちがどこにあるかなんて分からなくて、とりあいず幼稚園の所にいたの。でも、先生がずっとはいちゃだめって言ってて…だから、さっき北山が絆創膏貼ってくれたあの公園にずっと暑い中寒い中でもいたの。」
宏光「え、お兄ちゃんは???」
「お兄ちゃんは、どこかに行っちゃっててどこにいるか分からないの。それに、ママとパパがいなくなった事が原因でね、幼稚園の友達もいなくてひとりぼっちで悲しかったの。だから、私何も出来なくて、泣き虫なの。………」
宏光「そっか。。教えてくれてありがとうね、」
「んーん……………(グズッ)」
思い出してまた涙を出しそうになったのを見た北山は私の頭を優しく撫でて
宏光「大丈夫、ずっと俺がいるから。もう、ひとりじゃない。ずっと一緒にいる、Aちゃんを悲しい想いさせないから。」
北山………。優しい、ママのように撫でてくれて、本当にママなのかなって思っちゃうくらい。
「私、ずっと北山のそばにいたい。」
宏光「俺もだよ?」
「北山、優しいね、本当にママみたいで…」
宏光「なんか、聞こえる気がするんだ。、Aちゃんのママとパパに
『Aのこと、よろしくね』
って。お空から聞こえた気がした。だから、俺はママとパパの愛するAちゃんの想いを受け継いで、俺がAちゃんを立派な子に育てるから。」
ママ……。パパ……。お空から見ててくれてるの?私、頑張るから、応援しててね。立派な子になるから。
「北山、こんな私をよろしくお願いします。」
と私が例をすると北山は笑顔を見せた。北山の笑顔を見ると元気が湧いてきた。
「それじゃ、私の事話したから、北山の事聞かせて?ここの学校の事、北山の事知りたい。」
宏光「俺の事はいつか…ね?あ、学校の事何も分からないよね…しっかり教えてあげる」
北山の事はいつか……?北山なんでなの?でも、北山には何か理由があるはず。。。。だから北山から話すまで触れないでおこうかな。
「あかりお嬢様が言っていた学校のルールがよく分からなかったんだけど…」
宏光「分からないよなぁ〜笑ひとつずつ教えてあげるからしっかり聞いててよ?」
「うん!!!!」
なんか北山と話しているのすごく楽しい。これからいいこと沢山ありそうな気がしてきた。
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作者名:らぁら | 作成日時:2019年8月21日 6時