O3. ページ4
?「あっ！！！自己紹介も何もしてなかったね…俺、北山宏光！」
北山宏光…………。よくお顔見ると怖いことしてきそうな顔してない。…可愛い。リスさんみたいだし目がくりっくりでお人形さんにも見える。
「……あ、私は、二階堂Aです。」
宏光「Aって…可愛い！！」
「か、可愛いくないです〜！((ﾌﾝｯ))」
可愛いが馬鹿にされた気がしてほっぺたプクゥってさせてそっぽを向いた。
宏光「ん？馬鹿にするわけないじゃん、本当に可愛いなって……」
「もういいです！！！」
私は私の気持ちまで分かってしまっていた北山宏光と話すのがイライラしてきてどこか行こうとした。でも……
宏光「ちょっ！待って待って！幼稚園児なんだからひとりでどこか行っちゃダメだよ！おうちどこにあるのか一緒に探すよ？」
「だから！！！私もうひとりぼっちなの！！！」
宏光「も、もしかして…………
ママとパパは……。」
「………うぅ、うぅ(ｸﾞｽﾞｯ)」
北山宏光は何も悪くない、私が変なこと言っちゃったから北山宏光にも心配させちゃっただけ。この状況、藤ヶ谷先生と同じ…………。
宏光「泣かないで……((よしよし…))」
北山は私の頭を優しく撫でてくれた。この撫で方すごくすごくママに似てる気がした……
すると北山は急に真剣な顔をし考え事をはじめた。
宏光「ね…Aちゃん？」
「んぅ…………(ｸﾞｽﾞｯ)」
宏光「俺のおうちに住む？？」
え、今なんて……？『俺のおうちに住む』って？？
「そ、そんなのダメです、迷惑かけちゃう…私、幼稚園通い始めたばかりだから何も出来ないから…。」
宏光「だーかーらー、なんでも出来ないのなら俺が何でもしてあげる！！ただし、ひとつだけお願いがごとが…」
「お願いごと？？」
宏光「Aちゃんにはお嬢様になってもらいたい」
えっ？？お嬢様？？？？
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作者名：らぁら | 作成日時：2019年8月21日 6時
