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130. ページ42

神威「……ふざけてんの?」

水月「いや?ちっとも」

━━━ガッ!

何やらニヤニヤと人の反感をかうような笑みを浮かべるそいつに苛立ち、思わず胸倉を掴みあげてしまう。

阿伏兎「……よせ」

神威「…………」

静かに俺をなだめる阿伏兎に、仕方なく乱雑に手を離す。
未だ、目の前の男を鋭い眼差しで射抜いたままで。

……俺に情報をやるかやらないかの判断を下していた所を見ると、恐らく何かしら彼女について知っていることがあるという事だ。

悔しいが、まだここでその可能性を壊してしまう訳にはいかないんだ。

神威「………何が目的?何を差し出せば満足するの?」

水月「……なにも欲して等居ない。……彼奴さえ、Aさえ隣に居てくれれば、それで良かったのだから。」

神威「…………」

水月「……全て貴様のせいだ。」


―――俺の、せい


水月「貴様に分かるか?最愛の家族が、毎日誰かを想って傷付き、疲れ果て、泣き叫ぶのをただ見ていることしか出来ない私の気持ちが!!味方など誰一人居ない世界で、孤独に戦い続けなければならない彼奴の気持ちが!!」


―――Aを苦しめていたのは、不幸にしていたのは、俺だったんだ。


神威「……っ」

水月「……生半可な気持ちで拾われて傷つくぐらいなら、まだ孤独でいる方がずっとマシだったろうに。」



━━━生半可な気持ちなんかじゃない。



―――そう言いたいのに、どうしてか、俺の口はいつまでも、固くどざされたままだった。

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設定タグ:銀魂 , 神威 , 阿伏兎   
作品ジャンル:アニメ
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みるく(プロフ) - 八神さん、こちらこそ最後までありがとうございました……!!これからも頑張ります! (2019年1月7日 13時) (レス) id: 4dd75c9f77 (このIDを非表示/違反報告)
八神(プロフ) - 本当お疲れ様でした!更新の通知が来るたびにいつも楽しみにしていました!これからも頑張ってください! (2019年1月3日 21時) (レス) id: 7ae8463a14 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 黒狐さん、返信遅くなってしまいすみませんでした……!ちなみに姦姦蛇螺、私は初めて聞いたんですけど、中々ホラーですね!面白そうですが。。。 (2018年11月27日 12時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - かんかんだらを知っている人が居るとは…ちょっと嬉しい、知らない人多いし… (2018年11月12日 20時) (レス) id: ceb7e35640 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 森田さん:あ、了解です笑 ご期待に添えず申し訳ありません……。また何かありましたらお気軽にどうぞ!! (2018年11月9日 19時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みるく | 作成日時:2018年10月23日 19時

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