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傘を振り上げたその瞬間。
――――ドゴォン!
気づいていたらしく、彼が回し蹴りであっさりと倒したのだ。
A「……っ!!」
風を切ってバランスを崩した私は、その場に倒れ込む。
その隙に襲ってこようとした敵にどうする事も出来ないでいると、それらを彼が片付け助けてくれた。
A「……あの、神威」
神威「………邪魔はするなと言ったはずだよね?」
A「……それは、神威が危ないとおもったから………」
神威「言い訳は聞きたくないよ。」
珍しくご立腹な様子だ。いつもよりもトーンが明らかに低い声に体を震えさせる。空から降る水滴が当たり更に寒く感じるのは気のせいか。
神威「いいからそこで黙ってて」
―――――――――――――――――――――――
無事星潰しも終わり、風邪をひく前にと団員達が戦艦に戻り一息ついた頃。
神威「………この前といい今日といい、アンタ、俺の邪魔するの好きなの?自分から危険な目にあおうとするし、正直何がしたいのか分からないんだけど」
絶賛説教中である。
私は、宇宙が見える窓に向かって立つ彼の背中をただ見つめることしかできず。
A「……」
神威「…、何か言いなよ。」
A「………、なさい」
………私は、何も彼の邪魔をしたかったわけじゃない。危険な目にあいたいわけでもない。そういうことじゃなく、ただ、
A「………ごめんなさい。」
神威「……俺、邪魔をするやつは嫌いだよ。」
――彼を守りたかった。助けたかった。そばにいたかった。
ただそれだけなのだ。
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みるく(プロフ) - 黒猫さん、はい!!多分だすので頑張ります! (2018年8月24日 21時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 続編待ってます (2018年8月24日 17時) (レス) id: 68a25adb45 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 花音さん>>ありがとうございます!!頑張ります! (2018年8月24日 14時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
花音 - 最高です!ありがとうございます拝 頑張ってください! (2018年8月24日 13時) (レス) id: 53e88b05a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるく | 作成日時:2018年7月18日 22時