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神威「……俺と一緒にいたいってやつ?」
A「へっ!?ち、ちがっ……!!」
えーー、予想外。本当に聞こえていたとは、驚きだ。ここは普通聞こえてないのを胸をなでおろして安心する場面ではないのか。
突然のことに対処しきれず、顔が一気に熱を持っていく。
神威「なんだ違うの。うっすら聞こえたのはそれだけだから、それ以外は知らないよ。」
――なんでそれだけ聞こえているのか。やっぱりあのまま殺してもらった方が良かった。
A「……そ、そう。」
神威「なんか顔真っ赤だけど、大丈夫?」
A「……うん」
神威「めずらしいね。そんな顔もできるんだ」
━━ずっと無表情だから、新鮮だなァ。
そう彼が呟く。物珍しそうに人の顔をのぞき込んでは、うんうんと頷いてみせた。
A「……」
神威「……」
沈黙。
――――黙って顔を見つめられると、なんというか、ものすごーく気まずい。
A「………………………ちょっと、神威。」
神威「ねェ、」
私が名前をよんだのと、彼が言ったのはほぼ同時だった。
神威「…俺についてきて、どうするつもり?」
A「…どうする…?」
ついてこいと誘ったのはそっちなのに、今更そんな質問をぶつけてくるとは。
……そう言えば、私はこれから何をするつもりなのか考えてなかった。
神威「強くなりたいとか、戦場で暴れまくりたいとか、いっぱい食べたいとか、なんかそんなのでもいいからやりたい事ないの?」
A「…貴方と一緒にしないで。」
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今日また夜に更新するかもです。
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みるく(プロフ) - 黒猫さん、はい!!多分だすので頑張ります! (2018年8月24日 21時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 続編待ってます (2018年8月24日 17時) (レス) id: 68a25adb45 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 花音さん>>ありがとうございます!!頑張ります! (2018年8月24日 14時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
花音 - 最高です!ありがとうございます拝 頑張ってください! (2018年8月24日 13時) (レス) id: 53e88b05a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるく | 作成日時:2018年7月18日 22時