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12. ページ13

A「…ゲホッ…ゲホッ…!!」

━━なんて威力だ。この私が、たった一撃の蹴りで戦闘不能にされるなんて。

――――コツ、コツ、コツ

私が痛みに悶え苦しんでいる間に神威は不敵な笑みを浮かべながらゆっくりとこちらへ歩いてくる。

神威「ほら、早く立ちなよ。こんなのでへばってるんじゃあ話にならないね」

A「……っ!!」

動けない私のところに来ると、髪を捕まれ無理やり身体を起こされる。

阿伏兎「もうよせ、団長!!」

神威「あれ、ほんとにへばっちゃったの?つまんないなァ…もっと楽しませてくれると思ったのに」

阿伏兎の忠告は全く彼の耳に届いていないようだ。
彼は心底残念そうに私の顔をのぞき込む。

神威「まァ、女だからこんなものなのかな。そもそも俺の本気の蹴りを受けても意識あるだけ凄いかもね。」


━━だけどね、

一度言葉を紡ぐのをやめると、彼は殺気に満ちた瞳で傷ついた私を射抜いた。

"怖い"

私は直感的に、そう思った。ちょうど、一人で死ぬのが怖いと、そう感じた時とよく似ている。

その青い瞳に吸い込まれそうで怖くて、たまらない。

神威「次、俺に喧嘩売った時は、こんなふうに」

A「うぐっ…!!」

髪を鷲掴みする手に力を込められ、鈍い痛みをかんじる。
と思うと、パッとその手を離した。
ドサッと力なく床にへたり込む私を見下ろす彼は続けて言った。

神威「こんなふうに、優しい俺じゃない」

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設定タグ:銀魂 , 神威 , 阿伏兎   
作品ジャンル:アニメ
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みるく(プロフ) - 黒猫さん、はい!!多分だすので頑張ります! (2018年8月24日 21時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 続編待ってます (2018年8月24日 17時) (レス) id: 68a25adb45 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 花音さん>>ありがとうございます!!頑張ります! (2018年8月24日 14時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
花音 - 最高です!ありがとうございます拝 頑張ってください! (2018年8月24日 13時) (レス) id: 53e88b05a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みるく | 作成日時:2018年7月18日 22時

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