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「...おっと...もう11時か。遅くまでお邪魔しちゃってごめん、帰るよ」
「あ、あの、良ければ泊まっていってください。服も兄が放置していったやつがありますし」
「悪いよ。俺は野郎だから大丈夫」
「ダメです、山本さんが殴られたとか言う話聞きたくないですもん！...ほら、私の家広いから部屋も有り余ってますし、今日のお礼です」
出来れば、出来れば私は山本さんと一緒にいたいから。
「...じゃあ、ご厚意に甘えて」
よっしゃ、という歓喜を心のなかで叫んでから家の中に戻す。
「じゃあこれとこれと...はい、これで脱衣場はあっちです。シャンプーとか色々自由に使っていいですから。あ、晩御飯食べました？食べてなかったら作りますけど」
「ありがとう。晩御飯はまだだなぁ」
「わかりました、ごゆっくり」
乳白色の入浴剤、私が使ったから既に入っていると思うけど...まぁ、いいか。
そういうことを気にする人じゃないし、ね。
トン、トン、と野菜を切る。
あ、苦手な食べ物とか聞くの忘れたけど、大丈夫かな。
ピッ
「痛っ...あちゃー、切っちゃったか」
色々考え事をしながらだったし、しょうがないか。
切った指をくわえて絆創膏を探す。
「えっとー...」
ガチャ
「あ、お風呂ありがとう」
「いえいえ。なにか不便は無かったですか？」
「うん、大丈夫だけど...指、どうしたの？」
「これは...包丁で切っちゃって。絆創膏を探してたところです」
血が滴る指を見て、結構深いねー、とコメントを残す山本さん。
「...お、あったあった」
「貼ってあげようか？片手じゃやりにくいだろうし」
「すいません」
山本さんは何から何まで優しくて困ってしまう。
それに、お風呂上がりだからか髪の毛が濡れててペタッとなってるのもいいし。
頬が上気してるのもいい。
なんか、色っぽいというか、艶かしいというか。
「はい、出来た」
「ありがとうございます」
私は適当な手料理を出すと、山本さんは美味しいと言って食べてくれた。
...なんかいい。
とても幸福に満たされてしまったようで、けれどこの人は私の人ではないという事実が、胸を的確に深く突き刺す。
...今日が永遠なら。
今日が永遠なら、どれほどまでの幸福を感じられたのだろう。
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やまうみ。 - れもねーどさん» 返信遅れてすいません！私もこのゲームだけは本当に大好きで、思わず夏っていう名目でお借りしちゃいました。同じものを考えていただけて幸いです！これからも応援していただけると嬉しいです！ (2019年9月6日 18時) (
レス) id: e8e6962fde (このIDを非表示/違反報告)
れもねーど(プロフ) - コメント失礼致します。ふくらさんのお話を読んだ時に私もそのゲームの情景が浮かびました。まさか本当にそうだったとは、、とても素敵な世界観が作者様の世界観と合わさってより素晴らしいお話になっていて面白かったです！これからも楽しみにしております。 (2019年9月1日 20時) (レス) id: 6b1c9faa56 (このIDを非表示/違反報告)
やまうみ。 - 山さん» ありがとうございますとしか言えないです....二つ目、めっちゃ長くなっちゃってすいません、喜んでいただけて嬉しいです！次のリクエストもお待ちしております！ (2019年8月30日 21時) (レス) id: e8e6962fde (このIDを非表示/違反報告)
山(プロフ) - ん”ん”っ……ヤバい、ヤバみが深いです、ちょっとブリッジで絶命の準備します(訳:素晴らしい話をありがとうございます。想像以上過ぎて絶賛感動中です。これからも密かに応援させて頂きますね。また妄想が出ればお伝えするやも知れません。体調にはお気をつけて。) (2019年8月30日 21時) (レス) id: c5ddeb2343 (このIDを非表示/違反報告)
やまうみ。 - 山さん» わかりました！ありがとうございます、どっちも書きますね！めっちゃいいネタ過ぎて泣いて喜びまs((( 時間はかかりますがちゃんと書きます！ (2019年8月29日 17時) (レス) id: e8e6962fde (このIDを非表示/違反報告)
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