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伍拾肆夜 ページ7

4人で廊下を歩き外に向かっている途中で何度か外に善逸くんたちの気配が見えた

それは炭治郎くんも同じだったらしく”外に出てるな”と呟いた

あれ…?
でも、この気配って…―

「2人とも無事…―」
『っ!』

この気配…
間違いなく血ですね…

私と炭治郎くんは血の存在を感じ取り顔を見合わせた

「どうしたの?」
「いや、急ごう」
『ちょっと駆け足で行きましょうか』
「うん…」

私と炭治郎くんはそれぞれにごまかしながら先を急ぐことを伝えた

これ以上2人に負担をかけたくなかったからだ

たったったっ…

明かりがどんどん近づいてきて
それが出入り口なんだと実感した

そしてやっとの思いで外に出た私たちを待っていたのは…―

「おらおらっ!どけっ!おらぁっ!」

なんと…

「刀を抜いて戦え!この弱味噌がー!」

炭治郎くんの木箱を抱えて必死に守っている善逸くんの姿と
それを蹴り上げている猪頭の人だった

あ、屋敷で見たもう一つの存在はこの人だったんですね!

「っ!」
『あらあらあら?!』

その光景に息を飲む炭治郎くんと私

い、一体どういうことでしょうか?
どうしたらこういう状況に?!

正一くんは木の隅で泣いているし…

「炭治郎…俺、守ったよ…」

顔も体も全てがボロボロになった善逸くんはそう言うと炭治郎くんを真っ直ぐと見た

「お前がこれ…命よりも大事なものだって…言ってたから…」

その言葉と光景を目の当たりにして炭治郎くんの顔色が変わりみるみる険しいものとなる

『だ、大丈夫ですか?!』

「威勢の良いこと言ってたくせに…!!この刀も抜かない愚図が!同じ鬼殺隊なら戦ってみせろぉ!」

私が善逸くんに声をかけるも猪頭の人はそれを遮る様に善逸くんを蹴り続ける

は、早く止めなくては!

「うぅっ…!」
『善逸くん!』

ついにはそのまま地面へと倒れてしまう善逸くんを見ていられず
私は善逸くんの元へと駆け寄るとそのまま木箱を抱える善逸くんの上に覆い被さった

伍拾伍夜→←伍拾参夜



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エラ(プロフ) - 時望さん» お返事遅くなって大変申し訳ありません!そう言っていただけると凄く励みになります!お互い体調に気を付けて行きましょう! (2020年5月7日 23時) (レス) id: 245f908d63 (このIDを非表示/違反報告)
時望 - すごく面白いです!お体に気をつけて過ごしてください!応援してます (2020年4月29日 14時) (レス) id: d5d3062330 (このIDを非表示/違反報告)
むいむい - この作品、とっても面白いです(*´-`)ウィルスに気を付けて、更新頑張ってください(*’ー’*)ノ応援してます。 (2020年4月24日 18時) (レス) id: f62f0a3a7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エラ | 作成日時:2020年4月14日 22時

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