加茂さん家の天与呪縛ちゃん その3

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「ね?、えげつないでしょ?」






五条のそんな言葉に、地面にうつ伏せになって撃沈している悠仁と野薔薇がコクコクと頷く

…どこがどうえげつないんだろう






「気配を消すのがやたら上手い上に虚像空間を作られてみろ

五条先生の六眼じゃなかったら成す術がねぇだろうが」


『え?恵ちゃんエスパー?』


「全部声に出てんだよ」






いつの間にか私の横に立つ恵が、私の心の中()を覗いて解説してくれた

…“あの人”はそんな事なかったんだけどなぁ








「俺みてぇな奴相手だったらその術式何の意味もなさねぇぞ」


『甚爾みたいな奴そうそういないでしょ…

じゃあどうすればいいワケ?』


「簡単だろ、気配消しゃいい話だ

呪力の残穢は…お前の術式なら混乱させること出来んだろ」


『あぁ、その手があったか』


「」







…いや、あれはあの人の天与呪縛が反則だっただけか







「で、実際に手合わせしてみてどうだった?」


「気配消すの上手すぎ!!」


「残穢を探そうとしても簡易領域だから見つけづらい!!」


「結論は?」


「「敵に回したくない」」


『あはは、それほどでも〜♪』


「…」







恵も久々に術式ありでやってみる?と聞けば即答で断られた

皆して酷いよ、まったく(誰のせいだ)

ま、私でもこんなに戦闘時に混乱させてくる相手、絶対対敵したくないね←






「しかもAの簡易領域って範囲がないからねぇ

あれってどれくらい広げられるの?」


『うーん

呪力量を考えなかったら…この敷地内の半分まで広げられるんじゃん?』


「「「(呪力量までもがえげつなかった)」」」


『殺傷能力がない分、混乱という部分で補って

後は体術でどうにかする


皆の術式もそれぞれ課題があるだろうから

改善も大切だけど補える部分は補っときな』






じゃ、私これから任務だから〜

そう言って、私は颯爽とその場を離れていった







「…Aってすごいよな」


「アイツは昔から努力型だったからな」


「私達の中で1番強いのも頷けるわ」


「そうそう

だから皆も頑張ってAに並び立てる術師になってね



(…ま、その努力は“アイツ”がいたこそからだろうけど)」







・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・





以上、「Aちゃんに術式があったら」でした!!!


Aちゃんの術式、分かる方は分かりますよね…

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