4-7「帰省ノスタルジア！」 ページ23
「はいはーい！そこの君達
道のど真ん中に突っ立ってないで、どいたどいた！」
後ろを振り返ると、大荷物でこちらに走ってくるラギー先輩の姿。
なんであんなに荷物が多いわけ？
「バックバックにボストンバッグ3つ
更にデカいクーラーボックスまで。」
『よくそんなに持てますね…』
「これッスか？シシシッ。
大食堂と購買部の消費期限切れそうな食材、全部貰ってきたんスよ。
長期休暇に入るから、毎回タダ同然でくれるんス。」
「ぜ、全部！？」
私もちょこっとだけ購買部に顔出したからわかるけど…
え、あれ全部貰ったの？量えげつなくね？
「えぇ？でも、そんなに食いきれないでしょ。」
「なーに言ってんスか。
これっぽっちの量、近所の悪ガキ共に食わせたらあっちゅー間になくなるッスよ。
ばあちゃんにもホリデーくらい腹一杯食わせてやらなきゃ。」
冷凍のモノが溶けるからと言い、ラギー先輩は颯爽と鏡の中へと消えていき、私達はその後ろ姿を呆然と眺める。
「行ってしまった…
それにしても、近所の悪ガキ共…って？」
「ラギー先輩の地元は、貧しい暮らしをしている家庭が多いらしい。
だから長期休暇のたびに、沢山食べ物を持って帰って近所の子どもに食わせてやってるんだと。」
デュース、というより私達の疑問を応えてくれたのは此方にやってきたジャックだ。
そんな彼の手には
「ジャック…お前もなんで両手一杯に植木鉢抱えてんの？
植木屋でも始める気？」
「これは趣味で育ててるサボテンだ。
休暇中に水やりしなかったら枯れちまうだろうが。」
「い、意外な趣味…」
『顔に似合わないね。』
「あﾞぁﾞ？」
『スンマセン。』
余計な一言を言ってしまった私を睨んでから、ハッと「俺のことはいいんだよ！」と焦るジャック。
良いのか悪いのかは分からんけれどもね。
「ラギーのヤツ、赤の他人に飯を分けてやろうなんて
意外といいヤツなんだゾ。」
「意外とはって失礼だよ、グリム。」
「捕らえた獲物は弱者にも分け隔てなく与える。
それがハイエナだ。
ラギー先輩も、どうやって育ってきたんだろ。」
ラギー先輩の行いに感心していると
「フン。
ガキを何人も集めて炊き出しなんて
考えただけでゾッとするぜ。
1人いるだけでうるさくて敵わねぇってのに。」
『だからレオナおじたんっていじられるんですよ。』
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Rukia (ゆっくりゆる) - イグニの絡み好き…… 黒い石ってオバブロの後に出るからブロットの塊だと思ってます。グリム、そんな物食べてたらオバブロするよ…知らんけど。 面白い&長い&モブ常(モブの日常)求めてるのって案外珍しいのよ。特に長いのは。ありがとう、オリゴ糖。YA☆TA☆ZE☆ (2021年4月6日 14時) (
レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
レジン液 - Kkさん» すみません返信遅くなりました……グリムの雑食ぶりは凄いですよねwww健康に気をつけて更新頑張って下さい!!応援してます!! (2020年12月22日 16時) (レス) id: 2ea293596b (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - コメントありがとうございます！……そうでした。4つですね！鉱山で初めて黒い石を食べましたね、グリム……。グリム雑食すぎwwご指摘ありがとうございます！訂正致しました。これからもこの作品をどうぞよろしくお願いします！ (2020年12月19日 13時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
レジン液 - いつも読ませて貰っています。めっちゃ面白いです!!ところで気になったんですが、4-18で黒い石を『3つ食べた』と言っているのですが、正確には『4つ』ではないでしょうか？これからも更新頑張って下さい!おうえんしています! (2020年12月19日 13時) (レス) id: 2ea293596b (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - MAREさん» ありがとうございます！ (2020年12月14日 10時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KK
| 作成日時：2020年12月12日 23時
