諦めかけてたけど…………モブでいさせて下さい!!!! 【ツイステ】

3-55「決定ネーム！」 ページ7

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膝に乗るケルベロスをもふりながら、ふと思った。









『ねぇ、ケルベロスって顔3つあるけど、実際は喋ってる貴方しか自我がないの？』


〖いや、普通にそれぞれ自我はある。

だが、俺達は3つで1つ…という考えをして貰った方が良い。〗


〖そうそう！オレら性格全然違うんだよね！〗


『うお、右側の方が喋った。』


〖ZZZ…〗


『…そういえば、この左側の子はずっと寝てるね。』


〖ソイツはいつもそうだ。

何回怒鳴り起こしても起きやしない。〗


『それすごいな。』









…ふむ、それぞれ自我があるんだ。

てことは、「ケルベロス」ってひとまとめにするのはちょっと不便だな。


彼らに名前はあるのかを聞けば、ケルベロスとしか言われたことないという。

…それちょっと悲しいな。








『折角それぞれ性格も違うんだし、自我あるんなら名前欲しくない？』









私がそういった瞬間、それぞれ思いのままに表情を見せた。




真ん中のは顰めたのを

右はパァッと嬉しそうな表情を

左はピクリと耳に反応が


…否定は無いから、考えてもいいって事で。





名前…名前かぁ…

親にならなきゃ考えないであろうものを考えるため、腕を組んで考える素振りをする。


多分、ペット感覚でつけたら真ん中のにどやされるな。ちゃんと考えよ。



…ケルベロスのイメージは結構怖いからそっから考えるのは却下。

なら、…









『よし、考えた。』


〖お！意外と早かったな！〗


〖ふざけたのならその頭、引き千切るからな。〗


〖ｼﾞｰ〗


『物騒なこと言わないでくれる？

ちゃんと考えたから。



えっと、左側の貴方。


貴方は「ラナ」


で、真ん中の貴方は「キーン」


最後に、右の貴方が「ルカ」





どう？』









サラリと考えた名前を言い、彼らの反応を待つ。



右側はキラキラとした目で私をガン見

真ん中はフンと鼻を鳴らしてるけど、なんか尻尾がパタパタ動いている

左側と言えば、ジーッと私をガン見するも、耳がピコピコと動いてた。









…どうやら全員、私が考えた名前を気に入ったらしい。

いや、可愛いかよ。









〖名前があるとなんか気分が良いな！〗


〖…ガキにしては中々良いんじゃねえか？〗


〖ﾊﾟｱｱｱ〗


『気に入って貰えて何より。




ラナ、キーン、ルカ

これからよろしくね。』








改めて名前を呼べば、それぞれの性格に合った返事をくれた。

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