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静かに見ていたその人─レオナさんが口を開いた。
「お前、それでどうにかなるんだな?」
「「「!?」」」
エーデュースやユウ、グリム以外のメンツが驚いてレオナさんを見やる。
そんな彼に私はニヤリと笑った。
『そりゃもう。
そのお陰でレオナさんはここに立ってるんですから。』
「ちょ、レオナ先輩!?」
「正気ッスか!?」
ジャックとラギー先輩にも目を止めず、レオナさんンは真っ直ぐとこちらを見る。
私も、目を逸らさなかった。
多分、ここで逸らしたら任せてもらえない。そう思ったから。
少しの間沈黙が続き
「…時間稼ぎすりゃいいんだな。」
『お願いします。』
それっきりレオナさんは此方を見ることなく踵を返した。
「…キンメダイちゃん。」
いつもの笑顔がなく、どこか頼りない声を出すタレ目。
そして、本当に心配そうな顔をしているつり目。
「絶対、ぜ〜ったい、アズールを助けてね。
んで、キンメダイちゃんも無事でいてね。」
「僕からもお願いします。」
『───ったり前じゃん。』
そういえば2人は力なく笑い、前を向いた。
ラギー先輩とジャックも諦めたらしく、皆と一緒に前を向く。
「A。」
『隣、今回もいてくれるんでしょ?』
「分かってるじゃん」と隣に立つユウが笑顔で言う。
「私には力がない。
でも、それでも、いつも一緒に立ち向かってくれるAの隣には
絶対いたいから。」
それが、どれだけ私の力となっているか
彼女は分かっているのだろうか。
私は苦笑し、正面にいるアズール、そしてブロットの化身を軽く睨む。
『じゃあ、皆さんよろしくお願いします!!!!!!』
その一言で、戦闘が開始された。
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月奏星(プロフ) - 依存銀着?………あ、イソギンチャクね (2022年8月30日 2時) (レス) @page33 id: a13783a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
はひこ - イラストめちゃくちゃ可愛いですwwハリー◯ッターに出てきたやつを想像してたのですごく癒されました!w (2021年4月1日 1時) (レス) id: 03da1b8318 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - りんりん様、まっちゃぱふぇ。様、コメントありがとうございます!これからも頑張りつつでも楽しんでこの小説を書かせていただきますのでどうぞよろしくお願いします! (2020年12月12日 20時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - 続編移行決定おめでとうございます!楽しみです(((o(*゚▽゚*)o)))これからも更新無理せず頑張ってください! (2020年12月12日 17時) (レス) id: fa9c91e4b6 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃぱふぇ。(プロフ) - コメント失礼します!私この小説大好きです!(*´ω`*)これからも頑張ってください! (2020年12月12日 16時) (レス) id: ce469f6b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:KK | 作成日時:2020年12月4日 21時