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No side
サバナクロー寮─廊下
談話室から並んで歩くのは、先程ユウ達にアドバイスをしたラギーとレオナ。
ラギーがニヤつきながらレオナに話しかける。
「珍しいッスね、レオナさんがあんなに助言をしてやるなんて。」
「あン?」
「何だかんだ、素直な後輩は可愛いってことッスか?」
「バーカ、そんなわけあるか。」
ラギーの言葉に、呆れた顔をしたレオナは、すぐに悪い笑みをこぼす。
「1年坊どもを上手く使えば、労さずしてタコ野郎の弱点を握れるかもしれねぇだろ。
ま、それほど期待はしてないが。」
流石はマジフト大会で陰謀を企んでいた張本人。ユウ達を利用する気満々である。
それを流石と褒めるラギー。この寮長にこの寮生ありだ。
こうして彼らは自室に戻り、休息を取ることとなった。
オクタヴィネル寮─談話室
「…何ですって?
ユウさんがレオナさんと?」
「はい。どうやら契約者は、サバナクローに転がり込んだようです。」
談話室に指定暴力団の3人の姿。
今日の報告をジェイドがして、それをアズールが聞いているようだ。
「なるほど。それは…少しばかり予想外の展開だ。」
ブリッジを上げながら、アズールは少々考える。
「どーする?絞めちゃう?」
フロイドが聞くも、それはすぐに却下された。
アズールはレオナを放っておく方針でいくようだ。
「敵に回すと少々厄介な相手では?
早めに手を打っておいた方が…」
「彼は基本的に怠惰な雄ライオン。
面倒事に首を突っ込まない主義だ。
勿論、敵に回せば厄介、という意見には同意ですが…
それは相手も同じこと。
彼も、好き好んで僕と対立しようなどと
考えないハズです。」
「藪蛇にならないように、今のところは触れずにおく…
ということですね。かしこまりました。」
「ちぇー。
アイツ、絞めがいありそうだったのになァ。
あ、でもォ、今日のキンメダイちゃんも凄かったなァ。」
アズールの考えを理解したジェイドはそれに従い、フロイドは不満げにも了承する。
そんな時、すぐにうっとりとした表情で言い放ったフロイドの言葉に、アズールは反応する。
「…彼女、何かしたのですか?」
「えぇ、それはもう興味深い事を。」
そう言って、ジェイドは鋭い歯を見せながら怪しく笑った。
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月奏星(プロフ) - 依存銀着?………あ、イソギンチャクね (2022年8月30日 2時) (レス) @page33 id: a13783a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
はひこ - イラストめちゃくちゃ可愛いですwwハリー◯ッターに出てきたやつを想像してたのですごく癒されました!w (2021年4月1日 1時) (レス) id: 03da1b8318 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - りんりん様、まっちゃぱふぇ。様、コメントありがとうございます!これからも頑張りつつでも楽しんでこの小説を書かせていただきますのでどうぞよろしくお願いします! (2020年12月12日 20時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - 続編移行決定おめでとうございます!楽しみです(((o(*゚▽゚*)o)))これからも更新無理せず頑張ってください! (2020年12月12日 17時) (レス) id: fa9c91e4b6 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃぱふぇ。(プロフ) - コメント失礼します!私この小説大好きです!(*´ω`*)これからも頑張ってください! (2020年12月12日 16時) (レス) id: ce469f6b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:KK | 作成日時:2020年12月4日 21時