諦めかけてたけど…………モブでいさせて下さい!!!! 【ツイステ】

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…あ、これ使えばワンチャン…？


悔しいと脳内で叫んでいる間に出てきた“詠唱”。




…今でしょ、これ使うの。

正直使ったことはない。でも上手くいけば今後にも大いに役立つ。

試す価値は、十分にある！





ピンと閃いたそれを実行するため、マジカルペンを構える。

相手も私が何かをすると気付き、構える。

それを見届けながら、静かに目を瞑り





幼い頃、父さんから教えてもらった詠唱を唱え始めた。









『【汝、我の声に答えよ。

我を守り、我に従い、その命、我に捧げよ】』


「「！！」」









これには今現時点で大きなメリットはあるものの、デメリットもある。








最大のデメリットは魔法陣がない事。

魔法陣がなくても発動する人は発動するらしいが、成功率は3割という。

失敗すればこちらの体に負荷がかかり、下手すれば倒れる。


それを理解した上で、私は試す。




失敗は許されない。

…絶対に成功させてやる！








マジカルペンから光が灯り、それは徐々に強さを増していく。









「…ねぇ、ジェイド。

あれって魔法陣がないと普通出来ないよね？」


「えぇ…“普通は”


ですが、彼女の場合…どうでしょうね ﾆﾔ」









『【汝が我の声に答えるように、我も汝の声に答えよう。

我らは一心同体。いついかなる時も我らが離れることはなく


命尽きる時、共に尽くことを誓う。






我は問う、汝の名を。】』









仕上げの詠唱を唱え、しっかりと耳を傾ける。


…声が聴こえればそのままその名前を言って成功

聴こえなければ、身体に激痛が走って失敗




…さぁ、どうだ！！！








〖───〗









…聞こえた！！！

あとは









『【我、汝の名を呼ぶ。


我に従い、我を守り、我に命を捧げよ。









ケルベロス】！！』









マジカルペンを高く上げた瞬間、その光は一気に強まり、眩しくて目を開けられない程になった。

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