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1-53「開放ユニークマジック!」 ページ5

リドル先輩の一番今求めてるモノ。

それは









『…………───自由。』







よし、発動条件は揃った。





瞳をゆっくりと開いた後、大声で叫ぶ。








『皆さん、行きます!』


「遅いんだゾ!」


「かましたれ!A!」








ここまで持ちこたえてくれたエーデュース、グリム、ケイト先輩にトレイ先輩が左右に散らばり、目の前には闇の化身とリドル先輩の姿がハッキリと見える。


小さく深呼吸をした後、詠唱を口にした。







『【貴方の心を見せて

貴方の本当の心を



凍った心を溶かす真実の愛(メルト・ザ・フローズンハート)】!!!』







眩しいとまでいかない光が、リドル先輩と闇の化身を覆いつくす。








「な…、んだこれは?」


「GAAAAAAAAAA!!!!!!」








リドル先輩は特に異変がないようだが、闇の化身は異常なほどに叫び散らしている。

効果覿面のようだ。でも、油断はしない。まだ、






闇の化身が、消えてない!









『…その人から離れろよ!!!!!』








マジカルペンに魔力を更に込めれば、光の範囲が広がっていく。


それと比例して暖かい空気がこの場を支配し始めた。









「何だ?…暖かい。」


「この光のせい…かな?凄く落ち着く。」







周りにはけた皆は、安心したかのような表情を徐々に浮かべており、それはリドル先輩も同じのようだ。



闇の化身が消えるには、私だけじゃ足りない。







リドル先輩の気持ちもなきゃ、いけない。








『リドル先輩!!!』


「!」


『貴方は、多くのルールの中、ずっと、ずーっと耐えてきた!

1人でずっと頑張ってきた!






だから、もう解放されていいんです!




もう、自由になっていいんです!』


「!…………ホントに?」


『ホントです!』








一瞬緩んだ表情を見せたリドル先輩だが、またもや暗い表情を見せる。







「でも、それってボクが…間違っていた…?

厳しいルールを守っていたボクが間違っていたから…解放されるの?」







…難しい問いだ。


私は、応えられる範囲で彼に優しく語りかけた。

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- 2章10話の最初にグリムが言った「魔法の使いすぎで〜」がリドルが言ったことになってます。初投稿で指摘して申し訳ありません!! (2022年7月24日 7時) (レス) @page28 id: 36990451b2 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - ふうかさん» あっ!本当ですね!ご指摘ありがとうございます!訂正しました! (2021年1月4日 6時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
ふうか - 2ページ目の「魔法が使えないユウと炎魔法の、しかも火力の少ない力しか持たないリドルに枝が襲い掛かる」のリドルではなくグリムだと思います...気に障ったらすみません... (2021年1月4日 3時) (レス) id: 1bf0e3692e (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - はまぐりさん» ありがとうございます! (2020年11月25日 12時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり(プロフ) - やっっばいですね…めっちゃ面白いです! (2020年11月25日 12時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:KK | 作成日時:2020年11月22日 9時

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