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2-9「蓄積デンジャラス!」 ページ27






3人とゴーストの模擬演習も終わった頃、グリムが何と関係があるのかと学園長に聞く。

すると学園長は「魔法石をご覧なさい」とグリムに言った。



グリムは素直に魔法石を見る。

そして、まん丸な目を大きく見開いてみせた。






「ふな゙っ!?

オレ様の魔法石、なんか薄汚れてるんだゾ!?

肉球で擦っても汚れがとれねぇ!」


「魔法石についている、インクを垂らしたようなシミ。

それこそが、魔法を使ったことにより生じたブロットです。」


「あっ、よく見ると俺のマジカルペンにもうっすらシミが…!」







ものの見事に、ゴーストと戦った3人の魔法石にシミがついていた。








「綺麗にする方法はあるんですか?」


「勿論あります。」


「特別な石鹸で洗うとかか?」


『んなわけないでしょ。』


「十分な休息を取れば、時間経過と共にブロットは消えていきます。

魔法石は魔法の発現を助けてくれるだけでなく、ブロットが直接術者の身体に蓄積されないよう

ある程度肩代わりもしてくれる、ステキなアイテムなのです。」









こんな方法、誰が考えたんだろう。

その人って本当に天才だと思う。








「なーんだ!!

じゃあオレ様が大魔法士になって、どでかい魔法をバンバン使えるようになっても安心なんだゾ!

何時もよく食べてよく寝てるし。」


「ソウダネ。」


『ユウ、棒読みになってる。』







確かにグリムはよく(人のものでさえも)食べ、よく(授業中も)寝るからな。

気をしっかりもって、監督生。








「魔力量は人によって千差万別ですが

ごく一部の例外を除いて、ブロットの許容量にそれほど大きな差はありません。」


「どういう事なんだゾ?」


「つまり、ローズハート君のように魔力量が多い人ほど

ブロット蓄積には細心の注意を払わなければならない、ということです。」


「沢山使えるからって考えなしにバカスカ魔法をぶっ放しまくれば

あっという間にブロットが溜まっちゃうってことか。」


「まあその点、君達程度の魔力量ならそれほど気を遣わずとも大丈夫だと思いますが。

良かったですね!」









…100%馬鹿にしてるよ、あの学園長。

教育者として、それでいいの?本当に。

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- 2章10話の最初にグリムが言った「魔法の使いすぎで〜」がリドルが言ったことになってます。初投稿で指摘して申し訳ありません!! (2022年7月24日 7時) (レス) @page28 id: 36990451b2 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - ふうかさん» あっ!本当ですね!ご指摘ありがとうございます!訂正しました! (2021年1月4日 6時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
ふうか - 2ページ目の「魔法が使えないユウと炎魔法の、しかも火力の少ない力しか持たないリドルに枝が襲い掛かる」のリドルではなくグリムだと思います...気に障ったらすみません... (2021年1月4日 3時) (レス) id: 1bf0e3692e (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - はまぐりさん» ありがとうございます! (2020年11月25日 12時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり(プロフ) - やっっばいですね…めっちゃ面白いです! (2020年11月25日 12時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:KK | 作成日時:2020年11月22日 9時

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