もう無理とか言わないで…………モブでいさせて下さい!!!! 【ツイステ】

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「人を操れる魔法…ハッ！」






…お？グリム、気付いたのかな？

と思った私がバカでした。






「オレ様もそれを習得すれば、毎日人を操って学食のパンを独り占めできるんだゾ！」


「パンを独り占めって…

もう少しまともな目標を持ったらどうだい？」







欲望に忠実な奴め。

私とユウが同時に溜息をついた。

思ったことは、どうやら同じらしい。








「そしたらデラックスメンチカツサンドも食べ放題……ん？」







デラックスメンチカツサンドという最大のヒントを言ったグリムと、それを聞いたユウが固まる。

…漸く気付き始めたな？








「そういえば学食で…」








思い出しているのは、丁度“彼”が食堂でグリムにユニーク魔法を使っているシーンだろう。

その瞬間、グリムとユウの目がまんまると見開かれた。







「あﾞ〜〜〜〜〜〜！！！」


「「「！！！」」」







…長い、辿り着くまでが長いよ。

私は思い出したユウとグリムを見ながら、密かに笑った。







「オ、オレ様、知ってるんだゾ！

そのユニーク魔法使うヤツ！」


「なんだって？」







そう、この事件の犯人は









「犯人は、ラギー・ブッチだ！」







ユウが犯人の名を明かすと、ケイト先輩が驚いた顔で彼の名を復唱する。

そしてリドル先輩が今すぐにと言わんばかりに、「捕まえて話しを聞き出そう」と言う。






「ええっと、ラギー・ブッチくんは2年B組だね。」


「2人共、ご協力感謝する！」


「おお。何かよく分かんねーけど、頑張れよ〜！」







カリム先輩の応援を背に、私達は急いで2年B組の教室へと向かった。






──────

続編に行きます。

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