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陸拾玖 ページ25




「死んでた仲間が二月後

実は生きてましたなんて術師やっててもそうないよ。



やるでしょ サプライズ!!」






ほら言わんこっちゃない。

私と健ちゃんは溜息をこぼした。






「サプライズ…」


「ま、僕に任せてよ。



1年は嬉しさと驚きで泣き笑い

2年も京都ももらい泣き

嗚咽のあまりゲロを吐く者も現れ




最終的に地球温暖化も解決する。」


「イイネ!!」








このノリに乗っちゃうのが悠仁だってのは分かってるけどさぁ…

君 五条のことを信じすぎ。








「何したらいい!?

先生俺何したらいい!?」


「何もしなくていい!!

僕の言う通りにしろ!!」


「だから何したらいい!?」








私と健ちゃんは、同じレベルにいる28歳児と16歳児をただ無心に見つめるだけ。

私は何も言わないからな

後でどうなっても知らないからな。







「…生きてるだけでサプライズでしょうよ。」


『本当にねぇ


私っていう例があるのになんでそう思わないんだか。』









───

──








交流会当日







「あれ、Aは一緒に行かないの?」


『うん、ちょっと用事を済ませてから皆と合流するよ。』







箱の中に入る準備をしている悠仁に聞かれ、私はそれを半目で見ながらも答える。

すると五条が「あぁ」と何やら納得した様子。







アレ(・・)取りに行くの?」


『うん

どーせ“上の連中”が大事そうに持ってそうだから。』


「そういうと思って



ハイ。」








五条が私に投げ渡したのは、薙刀の入った袋。

まさかと思い中身を見れば、10年前まで愛用していた特級呪具「鏖咒(おうじゅ)」が入っていた。








『…いつの間に。』


「結構高かったんだからね?

10億は下らなかったよ。」


「え!?呪具ってそんなに高いの!?」


『そうなんだよねぇ

鏖咒(コレ)は特に。

私も貰った(・・・)時は吃驚したもんだよ。』








それをヒョイと投げて私にくれた、もう会うことのできない“あの人”

飴玉やるよみたいな要領で渡してきたもんだから本当にビビったんだっけ。

…懐かし。







ありがと、これホントに大事だったんだ。


そう五条に言えば、「そっか」と小さく呟かれる。






五条にしては珍しく、弱々しい声だった。

漆拾→←陸拾捌



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Kk(プロフ) - 雪華さん» コメントと高評価ありがとうございます!トランスフォーマープライムは知らないです…。 (2021年2月4日 22時) (レス) id: 00d7e0ecde (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - 星猫さん» 最近のは知らないですね…。 (2021年2月4日 22時) (レス) id: 00d7e0ecde (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 始めまして!素晴らしいですね!お気に入りも高評価しました!トランスフォーマープライムは知ってます? (2021年2月4日 22時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - ポケモンは知ってます? (2021年2月4日 22時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - 星猫さん» 知ってますよ! (2021年2月4日 21時) (レス) id: 00d7e0ecde (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:KK | 作成日時:2021年2月2日 12時

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