第63話 ページ15
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轟と緑谷がいなくなっても、私と爆豪はその場から動けないでいた。
父親の��1への執着。父親と母親の個性。母親との無残な決別。轟自身の確執。子どもが背負わなくてもいい業を背負ってしまった結果、今の轟がある。
───轟は自分で自分の首を絞めている、自らを苦しめてる。そんな事をしたところで“先”なんてあるはずがないのに。
「チッ、胸糞悪ィ…デクも半分野郎も」
隣で佇んでいた爆豪が動き出す。
「ゴム女。あれ聞いて戦意喪失とか抜かすんじゃねぇぞ」
「…まさか」
「！」
何故か驚く爆豪に苦笑しそうになった。私が話を聞いてきを鎮めているのだと勘違いしていたらしい。
───まさか、そんなこと思うはずない。むしろ逆だ。私は怒ってるんだ。自分を無下にする大馬鹿野郎に。
「むしろ勝ち進んであいつの顔面ぶん殴んないと気が済まない」
お母さんの力だけで勝つ？いや違うだろ。父親も母親も関係ない…その力は紛れもなく轟の力だ。轟しか持っていない、唯一の個性だ。それを自分から真向に否定するなんて、大馬鹿にも程がある。
お前はどこぞの悲劇のヒロインだっつーの。向き合いもしないのに1位を目指す？何甘っちょろいこと抜かしてんだ。それと同時に馬鹿にしてる。一生懸命1位を狙う奴らを侮辱してる。それが許せない。
ああいう馬鹿が目を覚ますにはぶん殴るのが一番だ。
「ハッ…癪だがテメェと同意見だ」
「癪とか言わないでよ…あーもー早くトーナメント始めたい。んで轟ぶん殴って爆豪ブッ飛ばして1位だ」
「あﾞ？テメェが俺に勝つなんざ100年早ェんだよ！」
「まだ分かんないじゃん。もしかしたら私と戦う前に爆豪負けたりして」
「んだとゴラ！！舐めとんのか！！」
「…私に宣戦布告してきたんだから勝ち上がってよ」
「ったりめーだ、テメェこそ俺と戦う前に敗退したらぶっ殺す」
「物騒…」
轟に対する怒りはあれど、それは己のエゴでしかない。勝手に話を聞いて勝手に怒ってるだけ。結局は私の独りよがりな怒り。
いつもの私なら割り切ることができるはずなのに、なぜか今はそれができないでいた。
〈進出4チーム総勢16名からなるトーナメント形式！！一対一のガチバトルだ！！〉
因みにトーナメントのくじ引きで会場に戻った時、何故かクラスの女子皆がチアガールの格好していて目が点になったのは、また別の話。
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Misia - もちろんOKです！逆にこんな素敵な作品に関われるなんてこっちが感謝っていうか笑笑更新待ってます！ (2022年11月13日 6時) (
レス) id: a6d2ad54f5 (このIDを非表示/違反報告)
ば(プロフ) - Misiaさん» 実は名前に関してはそこまで考え付いておらず、“笑顔”とか関連で考えてました…それに因んでヒーロー名も考えようとしててwwちょっと採用させてもよろしいでしょうか？ (2022年11月12日 21時) (レス) id: 4365ba55d5 (このIDを非表示/違反報告)
Misia - いつも読んでます！名前のデフォルトが千陽なのは「サウザンドサニー」からですよね！？ほんとに素敵でそのまま使わせていただいています！これからも楽しみにしてます！ (2022年11月12日 20時) (レス) @page50 id: a6d2ad54f5 (このIDを非表示/違反報告)
荼毘推しです！(プロフ) - 設定から神作ですね！ONE PIECEのクロスオーバー作品で一番好きです！また更新待ってます。もう一つのヒロアカの作品も大好きです^_^そっちの作品も時間があれば更新お願いします、待ってます\(//∇//)\ (2022年11月12日 19時) (レス) id: 80c515a443 (このIDを非表示/違反報告)
ミチルンルン(プロフ) - 最高です。神ですか？神ですね。生きる気力になる。爆豪勝己と結ばれることを祈ってます。これからも更新たのしみにしてます！ (2022年11月8日 22時) (レス) @page43 id: 107ef6d634 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ば
| 作成日時：2022年10月28日 19時
