第50話 ページ2
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「「っA/ちゃん！！！」」
教室内から聞こえてきた、悲鳴のような声が2つ。振り返ると変わらず服が浮いて見える葉隠ちゃんと涙目の芦戸ちゃんが私に駆け寄ってくる。
2人同時にタックルする勢いで抱き着いてきたものだから、私は慌てて抱きとめるも受け止めきれずにそのまま後ろへバターンッと倒れた。体がゴムで良かったとつくづく思う。これ普通の体だったら痛みで悶絶してるよ。
「Aのバカバカバカバカ！！！！」
「1週間も意識が戻ってなくて、お見舞いに来ても全然起きてくれなくて、私、ホントにぃ…！！！」
「…」
私は別に、誰かに泣いて欲しくて限界超えて戦ってたわけじゃない。ただ、相澤先生や爆豪を助けたくて、突っ走った緑谷を止めたくて。ただそれに必死だった。
けどそれはただの自己満足でしかなく、自分が倒れてしまえば元も子もないということを、退院してからの両親の涙を見て知った。…その涙を見たくなくて、入るのに躊躇したけど…結局、泣かせてしまったのは私のせいだ。
気付けばクラスメイトのほとんどが私達に近づいており、悲し気な、不安気な、そんな表情をそれぞれ私に向けている。皆言いたいことは同じなのだろう。
入学してまだ3日。そこで知ったばかりのクラスメイトが意識不明の重体だなんて、誰が受け止めきれるだろうか。16歳なんて子どもができるはずもない。
申し訳なさで目を背けたくなりそうだけど、何とか堪えて1人1人の顔を、目を見ながら私は口を開いた。
「…芦戸ちゃんと葉隠ちゃんに聞いたと思うんだけど、経過入院の結果異常なしって言われて、無事退院できて今は五体満足で…すっごく、心配かけたと思う。不安にさせたと思う。その…ごめんなさい。ぶっ倒れるまで技を使う…なんて無謀は二度としません…」
2人が抱きついたまま離れないので、倒れた状態であったが頭を下げる素振りをした。するとどこからか息を吐く音が耳を掠める。同時に教室に漂っていた変な緊張感が解けた気がした。
「ぐす…絶対だからね…！」
「うん」
「次あんなことしたらただじゃすまないから…」
「しようとしたらぶん殴って気絶させてでも止めていいよ」
「そこまではしないぃぃぃぃぃ！！」
「身十伸！俺、あん時…！」
「切島、轟、緑谷…爆豪もごめんね。目の前で倒れて」
「心配したし不安だったけど…身十伸さんが無事でよかった…！」
「うん、ありがとう」
ただ一言、“強くなろう”
心の内でそう決心した。
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Misia - もちろんOKです！逆にこんな素敵な作品に関われるなんてこっちが感謝っていうか笑笑更新待ってます！ (2022年11月13日 6時) (
レス) id: a6d2ad54f5 (このIDを非表示/違反報告)
ば(プロフ) - Misiaさん» 実は名前に関してはそこまで考え付いておらず、“笑顔”とか関連で考えてました…それに因んでヒーロー名も考えようとしててwwちょっと採用させてもよろしいでしょうか？ (2022年11月12日 21時) (レス) id: 4365ba55d5 (このIDを非表示/違反報告)
Misia - いつも読んでます！名前のデフォルトが千陽なのは「サウザンドサニー」からですよね！？ほんとに素敵でそのまま使わせていただいています！これからも楽しみにしてます！ (2022年11月12日 20時) (レス) @page50 id: a6d2ad54f5 (このIDを非表示/違反報告)
荼毘推しです！(プロフ) - 設定から神作ですね！ONE PIECEのクロスオーバー作品で一番好きです！また更新待ってます。もう一つのヒロアカの作品も大好きです^_^そっちの作品も時間があれば更新お願いします、待ってます\(//∇//)\ (2022年11月12日 19時) (レス) id: 80c515a443 (このIDを非表示/違反報告)
ミチルンルン(プロフ) - 最高です。神ですか？神ですね。生きる気力になる。爆豪勝己と結ばれることを祈ってます。これからも更新たのしみにしてます！ (2022年11月8日 22時) (レス) @page43 id: 107ef6d634 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ば
| 作成日時：2022年10月28日 19時
