1-42「正論レジスタント!」 ページ43
「【
「「うわああああ!!」」
それは一瞬だった。
あっという間にリドル先輩がユニーク魔法を使い、エーデュースは防衛魔法が間に合うことなく魔法にかかってしまった。
「ぐ…っ、くっそぉ!
魔法を具現化させるヒマもなしかよ!」
「ここまで手も足も出ないなんて…」
「は、速い!」
『これはもう、実力差だね。』
分かってはいた。分かっていたけど、それでも顔がクシャリと歪められる。
「魔法の強さはイマジネーションの強さ。
魔法の効果を正確に思い描く力が強いほど、正確性さも増す。
ローズハート君はますます魔法に磨きがかかっていますね。」
「ふな゙あぁ…レベルが違い過ぎるんだゾ。」
リドル先輩は当然と言わんばかりの表情を浮かべる。
「フン。5秒もかからなかったね。
その程度の実力で、よくボクに挑もうと思ったものだ。恥ずかしくないの?
やっぱりルールを破る奴は、何をやってもダメ。お母様の言う通りだ。」
…ルールを破るから、何をやってもダメってわけじゃないだろ。
「くっ…。確かに、ルールは守るべきだ。
でも、無茶苦茶なルールを押し付けるのはただの横暴だ!」
「ハァ?ルールを破れば罰がある。
そして、この寮ではボクがルールだ。
だから、ボクが決められたことに従えない奴は、首をはねられたって文句は言えないんだよ!」
「ルールだからって、何をしてもいい訳じゃない!」
「罰則もないルールなんか、誰も従わない!
そんな簡単な事も分からないなんて、キミは一体どんな教育を受けてきたの?
どうせ大した魔法も使えない親から生まれて
この学園に入るまで、碌な教育も受けられなかったんだろう。
実に不憫だ。」
ユウの顔がクシャリと歪められる。
リドル先輩の言葉に、まるで自分の事の様に怒りが表に出てくる。
…この子がどれだけ苦労してるか、それを知っていて言ってるのか?
「…テメッ…」
…これは言い返さないと気が済まない。
そう思い、口を開きかけたけど、すぐに閉じた。
だって、こっからは“アイツ”の独壇場のシーンなんだから。
「ふざっっっっっけんなよ!!!!!!!!」
ドガッ!!!!!!
エースの怒号と、人を殴る音がその場に響き、すぐに静寂と困惑が支配した。
603人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あーんこ - たまにでてくるノヴァっていうのは夢主のことですかね?自分の設定した名前と混合していて少し気になります、、、話はとても面白いです! (2021年3月31日 2時) (レス) id: 03da1b8318 (このIDを非表示/違反報告)
かぽ - あぁぁぁぁ、すきだあぁぁぁぁぁぁ!!、!、!、mん (2021年2月28日 18時) (レス) id: f5d3c9fe44 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - 潤華さん» はい、固定となっています (2021年1月3日 14時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
潤華 - コメ失礼します、この小説は名前固定なんですか? (2021年1月3日 14時) (レス) id: d0653d3f00 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - 木の葉月さん» 本当ですね!ご指摘ありがとうございます!訂正させて頂きました。 (2020年12月28日 22時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:KK | 作成日時:2020年11月18日 11時