まえあしの恋する彼女達３

※ ページ26

なんだよ、それ。


あんまりにも可愛い事言うからキスしたくなんじゃんっ。


「なんでそれを今ここで言う？」


さすがにオレ大人だしっていうか恥ずいしタクシーの中でキスとか無理っ。


え？なんてオレの言葉わかってないAにイラつきながらやっとオレん家着いた。


ダメだ。玄関入った途端抱きしめちゃうし。


そんなオレの行動にちょっとびっくりして酔ってる？なんて聞かれる始末。


普段無理してドライを装ってるからな･･･


「･･･オレだってたまにはこういうことしたいの。」


言いながらAの唇を塞いだら顔真っ赤にしてるのがわかった。


「やめてよ･･･だからドキドキするんだって。」


ってオレの胸を押しながら困ったように呟くからめっちゃ火が着いちゃったもんねっ！


「よっし！！」「きゃっ！！」


Aをお姫様抱っこして靴を脱がせてそのまま寝室に向かった。


ちょっとっ！って若干キレながら肩を叩かれるけど無視。


「オレにずっとドキドキしといてよ？」


結構真面目に言って笑われるかなって思ったんたけどそのまま顔隠すようにギュって抱きついてくるから


おいおい。
こりゃ本気でAはオレが大好きみたいだぞ？


やばい。
そんなAが可愛くて嬉しすぎて泣きそうだ。


なんだか今日のAはいつも以上に女を出してくるからこっちもドッキドキ。


いつも以上に気持ち入っちゃう。


終わってからも離れがたくてずっと抱きしめてて
Aもいつものオレと違うって感じたからか恥ずかしがって顔上げてくんない。


見たか。オレの本気を。


好きな女をついにメロメロにしちゃったんだからなっ。


･･･ちょっと時間はかかった気しないでもないけど。


得意気な気分でいると、オレのパーカーに入れてた携帯からメール音。


すぐそこに脱ぎ捨ててたからAを抱きしめたまんますぐに取り出して見てみると


『ってかさ。やっぱオレAしか無理だわ。１回譲っちゃったけど今度から本気出すからよろしく。』


「は？！？！」

急にデカイ声出したオレにビクってなって驚いてる。


「･･･タカシ、耳元で急に叫ばれたらびっくりするし耳痛いって。」


もうーなんて文句言いながらもまだ抱き着いてるAにごめん、って小さく呟いてまた抱きしめ直した。

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