まえあしの恋する彼女達３

※ ページ22

うわっ、A？！ってみっくんの遠い声聞こえるんだけど･･･




・





おでこにひんやりした感覚で目を開けたら心配そうなみっくんの顔が飛び込んで来た。


とりあえず水飲めって。


頭がまだふらふらしてるから起き上がれない私に口移しで飲ませてくれる。


どんどん意識がクリアになってきてみっくんもホッとしてるみたい。


「ごめん、今日結構飲んじゃってたから。」


ほんとに申し訳なくてしゅんってしちゃう。


「まあ、ワイン１本空けてたらな。そんな飲んでんのに風呂はまずかったな。」


髪の毛撫でながらそう言うみっくんの困った顔･･･あれ？なんか忘れてない？


無意識にみっくんのズボンの方見つめてたら


「･･･マジで拷問だかんな？」


優しかったのに急に睨まれた。


私どこから意識ないっけ？


胸元触ったらタオル巻かれててあれ？まだパジャマ着てないじゃんって。


「･･･ごめん、みっくん、なんなら今からでも･･･」「もういいって。」


今日はもう寝ようぜって横にゴロンって寝転がって来た。


「慣れてるよ。おまえのその気にさせといて嫌、今はそんなつもりないのーってやつ。」


「何それ？全然そんなつもりないしっ。」


「ほら。そんなつもりない所が慣れてるっての。」


･･･そんなみっくんに求められてる覚えないんだけどっ。


なんなら私の方があんな事やこんな事の妄想がはち切れそうで参ってんのにっ。


ぷんすかしてるとギュって。


「･･･お互い忙しいとなかなか出来ねえな。」


ってポツンと呟くように言ってる。


なんだか堪らなくなって


「みっくん？私明日休みだし、全然今からでも平気っ。」


「いや、オレのがもう眠さの限界だわ。お前も疲れてるから余計逆上せちゃったんだろ？
もう寝ようぜ。」


ってもう寝息が聞こえて来そうな勢いだし。


一度その腕を静かにといてベットから起き上がって熱い体にお水をもう一度流し込んだ。


うーっ。すれ違い。


そもそもあんなに飲まなきゃ良かったのにっ。
私のバカ。。。


パジャマを着て少し目が冴えたからリビングでさっきの私の飲み散らかした残骸を片付ける。


あーあ、こんなに食べて飲んでまた豚になっちゃうよ。


後で罪悪感に駆られるのもいつもの事だ。


まあ、最近ほんとに忙しかったしちょっとくらいご褒美だよ。ってすぐ自分を甘やかしちゃうけどね。

※→←※

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す