まえあしの恋する彼女達３

※ ページ15

「･･･なんでそこだけ従順な訳？」


ちょっと呆れ気味にため息付いてる。


あれ？なんか間違ってる？


「オレはそんな趣味ないの。知ってるだろ？」


ってあっという間に組み敷かれた。


「･･･たまにはそういうのがいい時もあるのかなあ？なんて。」


って言い訳するけど。


私にも懺悔の気持ちがあったからしてみたかったんだよ。


だっていつまで経っても太輔の望み通りの彼女になんてなれる気しないもん。


「ほんと、全然思い通りになんなくて気まぐれな所、猫みたいだよな。」

なんて服脱がせてくる。


あれ？


「待って太輔っ。よく考えたら下にお母さんいるっ。」「気効かせて遊びに行くって出てったよ？」


･･･そう。


抜かりないな。わかっててして来てる所。


私なんてそんな事考える余裕もなく太輔の服脱がしに掛かっちゃってアウトでしょ。





･･･いつもよりも激しく求められて


あぁ、やっぱり太輔は私に対してジレンマあるんだなって嫌でも感じる。


私も太輔の世界怖がらずにもっと知ろうとしないとフェアじゃないよね？


太輔に孤独を感じさせて、寂しい思いさせてるのは私の方だ。


「ごめん。余裕なくて。ちょっと無茶しちゃった？」


終わってから申し訳なさそうに私を気遣ってくれる太輔に勇気出して言ってみた。


「･･･今度のライブ終わってから控え室に挨拶行くからっ！いい？」


途端驚いた顔したけどすぐに強く抱きしめられた。


「･･･もちろん。待ってる。」


言った側から不安しかないけど


･･･大丈夫。


だって私はキングの彼女なんだからね？


堂々としてればいいんだからなんて自分に暗示をかける。


「じゃあ、その後皆で飲みに行かない？」「それは無理。」


調子のってハードル上げてくる太輔に即答したらまた落ちてたけど


「ちょっとずつね？」


ってキスしたら今度はちゃんとご機嫌になってくれた。


「･･･Aの手のひらでガランゴロン転がされてる感が堪んないわ。」


って、呟くけど


わざと転がされてる振りしてるだけでしょ？


結局太輔の言う事、最終的には全部聞いちゃうのは私なのに。


「上手い戦略よね？」


ちょっとジト目で言うと
とぼけた振りして何が？なんていう太輔に


いいよ。
好きなだけ私が転がされてあげるよって心の中で呟いた。





たいぴーに恋する彼女


続く

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