※ ページ26
Aの手がギュってオレの手を握ってきてオレも同じ強さで握り返した。
･･･わかった。
胸にコンプレックスあんだ。
見られたくないか。わかんない事もないけど。
でもオレマジでAを作る全てがタイプなんだよな。
「めっちゃ綺麗だから怖がんないで？」
とにかく安心させてやりたくて。
でも手加減なんかしてやんない。
コンプレックスでも愛されたら好きになんないのかな？
不意にあの北山の余裕な顔が浮かんだ。
Aの反応わかってたんだ、あいつ。
マジでイラつくんだけど。
そう思ったらもうゆっくりなんて出来なくて夢中でAの体に溺れてった。
欲望をさらけ出してAを抱く自分に
逆にオレが嫌われちゃうんじゃないか？って怖くなったけど止めらんなかった。
Aもひっきりなしに声を上げてどんどん体熱くなってる。
感じてくれてる事に満足しながらまだまだ繋がってたいって。
ようやく手に入れた。
焦んなくてもAが手中にいるのに
抱きながらもまだ手に入んないような焦燥感を打ち消すように腰を強く動かし続けた。
「太ちゃんっ。･･･もうっ、無理っっ。。」
弱弱しく啼くAの声で我に返って動きを止めた。
「ごめんっ。キツかった？」
マジ嫌われるかも。
「そんなんじゃないけど、ちょっとゆっくりして？」
肩で息しながら言われて
ちょっと休憩。
「めっちゃ気持ちいいけど、絶対イキたくないの、オレ。」
「何それ？太ちゃん激し過ぎるよ。私体持たないよ？」
「･･･このままずっと繋がってよか？」
結構本気で言ってる。
ぐっと奥に押し込むと
あって甘くなった声で
「･･･悪くないね。」
って。
同じ気持ち？
ずっとAを思い続けてようやく同じように思ってるくれてんだって。
感極まってギューッて抱きしめたらまた同じ強さで抱きしめ返してくれるAに
オレだけの独りよがりじゃないんだって確認させて貰える。
長かったよ、オレの片想い。
こんな日が来るなら思い続けた日も無駄じゃなかった。
愛しい彼女に翻弄されながらずっと繋がってられるなんてやっぱり無理で
「･･･ちょっと悔しい。」
ボソッっと言ったら
「これからいっぱいしよ？」
ってオレのほっぺたに手を当ててもうオレを誘惑すんの？
そのままオレの鎖骨の所撫でてきてる。
無意識でやられてるのにすげードキドキして来る。
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作者名：Haru
| 作成日時：2018年2月25日 21時
