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ベットで仰向けのままヒロミツが私の両腕を押さえつけてる。
「･･･あん時マジでムカついたんだかんな？」
唇を噛み締めてまるであの頃に帰ったみたいに悔しそうに言うヒロミツに
「･･･ごめん。ごめんなさい。」
私自身も悔しくて涙が止まらない。
また噛み付くようなキスが降ってきて
あの頃の感情をぶつけてきてるヒロミツは
･･･４年前の私としてる。
今の私は見てないんだって気づいたんだ。
壊れる程抱き締められて嬉しいのにどこか寂しくて。
激しく求めてくるヒロミツに応えながら
･･･これが最後だってわかるからまた一筋涙が頬を伝う。
そんな私に気づいて苦しそうに
「もう泣くなって。」
って手のひらで涙を拭ってくれるヒロミツは４年前の私を赦して慰めてくれる。
不意に胸元に痛みが走ってキスマーク付けられたんだってびっくりする。
付き合ってた時はそんな事一度も無かったのに･･･。
あの時の私の事を戒められてる気がして
それくらいヒロミツは私の事ちゃんと思ってくれてたんだって。
あの頃ヒロミツを信じられなくなって寂しくてどうしようも無かった私に教えてあげたい。
･･･ちゃんと愛されてたよって。
「A･･･」
苦しそうに私の名前を呼びながら激しくなってくヒロミツの事ちゃんと見ときたい。
今だけ。今だけは私だけのヒロミツだから。
私の名前をこうして呼ばれる事ももうないんだから。
意識が遠のきそうな程攻められても最後の最後までヒロミツを感じてたいの。
・
気怠い体を起こそうとした時ヒロミツが私の胸元を指で擦ってきた。
「何やってんだオレ。
･･･大事な女優さんの体傷付けて。」
呟いて自己嫌悪に陥ってるヒロミツは全て終わってからやっと今の私を見てくれた。
きっと今自分のした事をすごく後悔してるであろうヒロミツの前から私はさっさといなくならなきゃいけない。
無造作に脱ぎ散らかした服を一枚一枚広い集めて急いで服を着た。
「帰るね。」
「うん。」
どこかほっとしてるヒロミツを見ない振りして
「ヒロミツともう一度こうなれて良かった。 でももう会わないね？」
ヒロミツから言われるくらいなら私から言うんだ。
「なんかしてみたら分かっちゃった。当たり前だけど私なんか見てないって。」
精一杯強がってたかった。
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作者名：Haru
| 作成日時：2018年2月25日 21時
